栗山監督「野球の神様が朗希に頑張れ、とメッセージを送っている」 佐々木が3・11に先発する意義

[ 2023年3月11日 17:20 ]

WBC1次ラウンドB組   日本-チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

WBC1次R<日本・チェコ>練習前、グラウンドで黙とうする佐々木朗(中央)ら侍ジャパン(撮影・尾崎 有希)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組は11日、東京ドームで行われ、日本はチェコと対戦する。試合前には侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が公式会見に臨んだ。

 この日で東日本大震災の発生から12年となる。チームは練習開始前、グラウンド上で円陣を組み、30秒黙とうを捧げた。会見で、栗山監督は3月11日に佐々木朗希投手が先発することを問われ、「これから世界の頂点を目指して歩む投手だし、そういう意味でいい形で先発してほしい」と話し、「それから、全く別の理由」として話し始めた。

 「我々はこうやって野球をやらしてもらっていますけど、ここ数年、コロナも含めて、多くの人が大変な思いをしている。プラス、大震災のことは時間が経ったから消えるということでは絶対にないし、苦しまれている方、悲しい思いをされている方が大勢いる中で、それを少しでも、とは我々にはできないかもしれないけれども、一瞬でも元気になったり、笑ったり、そうしてもらいたい思いがあるので、そういう日に先発するというのは、野球の神様が朗希に頑張れ、とメッセージを送っていると僕は思っている」

 そして「それを含めて、朗希らしい投球をしてほしい」と結んだ。その後、どんな言葉で佐々木に登板を伝えたか、を聞かれると「う~ん、それはごめん。言葉に…勘弁してください」と、言葉に出さず、感慨にふけるような表情となった。

 黙とうには、先発予定の佐々木朗希投手や大谷翔平投手を始め、前日の韓国戦で右手を負傷した源田の姿もあった。

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