清々しい敗者チェコ ハジム監督「こんな満席のスタジアムでこれ以上の喜びはない」感激の言葉口にする

[ 2023年3月11日 23:24 ]

WBC1次ラウンドB組   日本10-2チェコ ( 2023年3月11日    東京D )

WBC1次R<日本・チェコ>メンバー表交換で握手を交わすハジム監督(中央奥)と栗山監督 (撮影・西川祐介)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドB組が11日、東京ドームで行われ、日本はチェコに10-2で完勝。3連勝で1位の座は渡さず、12日に2連勝中のオーストラリアと直接対決でB組首位を争うことになった。

 一方で敗れたとはいえ、チェコも奮闘。ネットでは「清々しい」と話題になるほど、全力プレーに心を打たれたファンも多かった。試合後はグラウンドに出て、勝利した日本チームやスタンドに向かって拍手。まさにスポーツマンシップだった。

 試合後、パベル・ハジム監督は「本当に満席の会場でプレーできたこと。この大会で試合ができたこと、今の感激の感情以上、何もありません」と語った。

 先発右腕のオンジェイ・サトリア投手(26)は本職が電気技師。最速は130キロに満たないが、腕を振って奮闘した。4回に左ひざに死球を受けたエスカラもグラウンドに倒れこんで悶絶し、しばらく動けなかったが、自力で立ち上がって一塁へ向かうと帽子をとって気遣った山川に笑顔で対応。右翼線に向かって力強くダッシュすると、場内からは大歓声が挙がった。

 チームは大学生や、仕事と掛け持つ選手が大半ながらも奮闘。選手のプレーについて同監督は「選手にとってこんな満席のスタジアムでこれ以上の喜びはないです。日本で野球は重要で毎日毎試合見ているファンのみなさんの励ましは素晴らしいと思います。それを感じてできたと思います」と語っていた。

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2023年3月11日のニュース