【世界陸上】男子マラソン・西山、入賞逃す13位も日本人歴代最速タイムの2時間8分35秒

[ 2022年7月18日 00:50 ]

陸上・世界選手権第3日 ( 2022年7月17日    米オレゴン州ユージン )

序盤は先頭集団でレースを進めた日本の星(左)と西山(同2人目)(ロイター)

 第3日の17日(日本時間18日)に行われた男子マラソンで、西山雄介(27=トヨタ自動車)が世界陸上の日本人選手歴代最速となる2時間8分35秒の13位と健闘した。

 西山は駒大の1~4年まで全ての大学3大駅伝に出場。17年にトヨタ自動車に入社後にマラソンに転向した。今年2月の別府大分毎日マラソンが初舞台。そこで2時間7分47秒の大会新記録で優勝を飾ったニューヒーロー候補だった。「世界選手権という舞台は自分自身の目標でもあった。自分自身、やり切ったと思えるレースをしたい」。はやる気持ちを抑えながら準備してきた。

 この日のレースでは14キロを3周するマラソンコースで序盤から先頭集団に位置づけた西山。しかし30キロ過ぎからのペースアップについていけずに先頭集団から離された。それでも最後まで粘りの走りで目標の「8位入賞」と「自己ベスト更新」とはならなかったが、世界陸上の日本人選手歴代最速タイムの2時間8分35秒の13位で2度目のマラソンを終えた。

 世界陸上の日本人選手最速タイムを記録したものの、レース後のインタビューでは「タイムに関しては気象条件がほかの世界陸上と比べて気温が低かったのでタイムは出るだろうなと。タイムに関しては気にしてない」と特に関心を示さなかった。

 それよりも「肝心なところで前と勝負できなかったことが課題」と悔しさが口をついた。30キロ過ぎで先頭集団がペースアップしたことに「ある程度わかっていた」と準備していたものの「それまでの小刻みなアップダウンだったりペースの変動で足を使ってしまったので、少しきつかった」と振り返った。

 それでも「世界の壁はまだまだ高い。自分自身ももっと上を目指していかないといけない。下ばっかり向かずに上だけを向いて世界と戦えるように、これからまたパリに向けて頑張っていきたい」と前を向いた。

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2022年7月17日のニュース