NFLに挑戦するディボン・アレンが男子110M障害予選を突破 11日後にはイーグルスのキャンプに参加

[ 2022年7月17日 08:12 ]

陸上・世界選手権第2日 ( 2022年7月16日    米オレゴン州ユージン・ヘイワードフィールド )

大会終了後にNFLイーグルスのキャンプに参加するディボン・アレン(AP)
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 男子110メートル障害の予選が行われ、日本記録保持者の泉谷駿介(22=住友電工)が3着となった5組では、リオデジャネイロ五輪で5位、東京五輪で4位となっている米国のディボン・アレン(27=185センチ、86キロ)が13秒47で1位。順当に準決勝に進出した。

 アレンは今大会の開催スタジアムとなっているヘイワード・フィールドを本拠地にしているオレゴン大の出身で、2014年からの3シーズンはフットボールチームのワイドレシーバー(WR)としても活躍。54回のレシーブで919ヤード、8TDをマークしていた。

 しかし大学を出たあとは陸上選手としてのキャリアを継続。今年6月には自己ベストで世界歴代3位の12秒84をマークしていた。その一方で米ペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠を置いているイーグルスでの入団テストで、40ヤードを4秒35というNFLのWRとしてはトップレベルのタイムをマークしたあと、4月に同チームと契約。ドラフト外の選手として7月26日に始まるイーグルスのキャンプに参加することになっている。

 すでに事前に行われたミニ・キャンプではイーグルスのQBジェイレン・ハーツ(23)とも練習。キャンプに向けた準備をすべて終えた状態で陸上選手としての最後の大会に臨んでいる。

 世界選手権への代表選考会を兼ねた全米選手権の予選が行われた6月25日には、学生時代から陸上とフットボールの試合をいつも観戦に訪れて父ルイスさんが63歳で死去。「父はいつも“やることに価値があると思うなら、100%の力を出すことにこそ本当の価値がある”と言っていました。」と、アレンはかつての“ホーム・スタジアム”で父の言葉を思い浮かべながら最後の戦いを続けている。

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2022年7月17日のニュース