松山 痛恨のトリプルボギー…6番に魔物 第3ラウンド76で通算3オーバー後退

[ 2022年7月17日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー 第150回全英オープン第3日 ( 2022年7月16日    スコットランド・セントアンドリュース・オールドC=7313ヤード、パー72 )

第3ラウンド6番、ショットを放つ松山(撮影・西尾 大助)
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 55位から出た松山英樹(30=LEXUS)は3バーディー、2ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの76とスコアを落とし、通算3オーバーに後退した。

 セントアンドリュースには「魔物」が潜んでいるのか。松山は6番の第1打を右のブッシュに打ち込んだ。「打ちミスです」。アンプレアブルとなり3オンには成功もグリーン上でまさかの4パット。1・8メートルの返しのダブルボギーパットも外し「かなり集中力が切れていた」と漏らした。松山らしさを欠くトリプルボギーとなった。

 7、9番でスコアを2つ戻すが、後半もバンカーに泣く。14番パー5ではグリーン左手前でつかまった。脱出に2打を要し、ダブルボギー。「もう怒らないように無にして頑張っていました」。パットはタッチが合えばラインがズレ、ラインが合えばタッチが微妙にズレたという。ショットも序盤から首をかしげるシーンが目立ち、かみ合わなかった。

 100個以上のポットバンカーが点在する聖地。バンカーを避けるマネジメントを徹底したはずだった。初日はゼロ。だが2日目の13番で前日までのアイアンから1Wに変えた第1打をフェアウエー中央288ヤードのバンカーに入れてから微妙に狂う。この日は3度つかまった。「うまくいかなかったですね」と振り返った。試合前までに「負の可能性」を排除するのが松山流。練習ラウンドでは予想されるピン位置から逆算し、入れる可能性のあるバンカーをくまなくチェック。バンカー内もどの位置までが脱出可能かを確認する。その意地を見せたのは17番。78年に中嶋常幸が脱出に4打を要した通称トミーズ・バンカーに入れるも絶妙なショットで脱出し、見事にパーセーブした。

 2日目のスタート直前、既に予選落ちが確実となったタイガー・ウッズが涙を浮かべ、18番グリーンに戻ってくる姿を見た。「もしかしたら(セントアンドリュースでは)最後の姿だったかもしれない」。松山にも特別な大会となった。残すは最終日。「来年以降の全英に向け、いい材料になるよう頑張りたい」。聖地の魔物に意地を見せる。

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2022年7月17日のニュース