【世界陸上】サニブラウン、100mで決勝進出! 日本初の快挙、短距離界に新時代到来

[ 2022年7月17日 10:15 ]

陸上・世界選手権第2日 ( 2022年7月16日    米オレゴン州ユージン )

準決勝1組で3位となり、決勝進出を果たしたサニブラウン(左から2人目)(ロイター)

 第2日の16日(日本時間17日)に行われた男子100メートル準決勝で、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)は、準決勝1組で10秒05をマークして3位だった。自動的に決勝進出となる2位以内に入れなかったが、タイム上位2人に入ってファイナルに進んだ。1983年に初開催され、今大会が18回目となる世界選手権で、日本初となる決勝進出だ。

 16歳だった15年に100&200メートルで世界ユース選手権2冠。初出場の世界選手権は200メートルで準決勝に進出した。17年には200メートルで7位入賞。その一方で五輪イヤーは故障に苦しんできた。

 リオ五輪の16年は左大腿部の肉離れで選考会の日本選手権に出場できず。昨夏の東京五輪はヘルニアに苦しみ、200メートルに出場したものの、まさかの予選落ちを喫した。

 故障が癒えた今季は日本選手権で完勝。第1日の予選では向かい風0・3メートルの中、自己2番目となる9秒98をマークした。「歴史を作りに来てるんで。通っただけじゃ満足できないっす。もっともっと上を狙っていきたい」と闘志を高めて準決勝に臨んでいた。

  ◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日生まれ、東京都出身の23歳。父はガーナ人で母は日本人。陸上は小4から始めた。15年世界選手権は200メートルに出場。16歳172日で予選を突破し、大会最年少記録を更新。17年の世界選手権はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が持っていた200メートルの最年少決勝進出記録(18歳355日)も塗り替えた。19年6月には全米大学選手権で当時の日本新記録となる9秒97をマークした。1メートル90、83キロ。

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