青木功会長 涙のラスト出演 全英オープンのテレビ解説を退く

[ 2022年7月18日 05:12 ]

青木功会長
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 テレビ朝日で長年、全英オープンの解説を務めてきた日本ゴルフツアー機構の青木功会長(79)が、ゴルフキャスターの戸張捷(76)とともに今大会限りで、中継から退くことを大会最終日の17日、明かした。番組の冒頭で森下桂吉アナウンサーが伝えた。

 青木会長は91年から中継に加わり、戸張氏は同局が全英オープンの中継を始めた82年から中継に携わってきた。

 試合はキャメロン・スミスが人気選手のロリー・マキロイを逆転し、メジャー初優勝を飾る劇的な展開となった。戸張氏と現地でレポーターを務めた青木会長は試合後に戸張氏から「こうやって仲良く仕事をやらせてもらって良かったね」と水を向けられると「良かったね。ありがとね」と言って言葉に詰まった。

 森下アナウンサーは、青木会長が大会の現地レポートを初めた当時の思い出話を披露しながら、2人をねぎらった。

 「最初、びっくりしたのは青木さんが包丁で(芝の根本まで)切り取ってね。(ブロック状の)芝の断面を見せてくれたんですよ。“こんなにも強い根なんだ”と言って」。その大胆な行動に驚かされたことを明かすと、青木会長は笑いながら「青木功だけでしょうコースに穴を空けたのは」となつかしそうに振り返った。

 青木会長は現場主義を貫き、解説席に座って話をするよりも、コースに出てレポートすること好んだ。その独特の表現スタイルが評判を呼び、テレビ朝日の全英オープンの中継の“顔”のような存在になった。

 「30年もテレビ朝日さんに解説でお世話になった。ゴルフ発祥の地でお別れができて良かったよ。言葉にならないよ」と涙ながらに話していた。

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2022年7月17日のニュース