世羅 2年連続11度目のV 史上最多優勝回数更新 主将不在も乗り越え 大会歴代2位の好記録

[ 2021年12月26日 14:30 ]

第72回全国高校男子駅伝 ( 2021年12月26日    京都市・たけびしスタジアム京都発着 42.195キロ )

<男子第72回全国高等学校駅伝競走大会> 雄叫びを上げながら1位でゴールする世羅・村上 (撮影・後藤 大輝)  
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 全国高校駅伝は26日、京都市のたけびしスタジアム京都発着のコースで行われ、第72回大会の男子(7区間、42.195キロ)は、世羅(広島)が2時間1分21秒で2年連続11度目の優勝。大会歴代総合2位となる好タイムで、自らが持つ史上最多優勝回数をさらに更新した。2位には洛南(京都)が2時間1分59秒で、3位には仙台育英(宮城)が2時間2分59秒で入った。

 小雪が舞う中での決戦。1区では混戦の中、世羅の森下がトップに立ち、2区・中村も続くと、3区・コスマスが区間賞の走りで2位との差を15秒とした。4区・吉川は一時洛南、倉敷に捉えられ洛南に抜かれて2位に後退も、再びトップを奪い返した。5区・小島が再び2位との差を16秒、6区・花岡が24秒に広げると、最終7区では村上が区間賞の力走を見せ、2年連続Vを飾って見せた。主将の塩出が1週間前に足の違和感を訴え出場できないアクシデントも克服しての戴冠だった。

 世羅高校の新宅監督は洛南が背後に迫る展開に「レース前からこういう展開になるだろうと予想してました。選手が僕が思っていた以上に走ってくれたので、選手の頑張りに感動してます」と話した。どこで優勝を確信したかと聞かれると、「アンカーの村上が非常に調子が良かったので、あの差でつないできてくれたので、そこでいけるかなと思いました」と語った。

 1区の森下が区間賞の走りで流れをつくったが、「本人がずっと区間賞を取ると言ってたので、彼の言葉を信じて送り出しましたけれども、まさかあそこまで走ってくれるとは。監督としても脱帽してます」と目を細めた。

 最終7区の村上は「1区の森下さんが区間賞でいい流れを作ってくれて、僕の区間より前の人が差をつけて僕の区間まで届けてくれたので、ここは自信をもっていくしかないと思って全力で走りました」と振り返った。ゴールには主将の塩出が待っていたが、塩出への思いを聞かれると、「これまで1年間塩出さんの努力している姿を見て来て、都大路の少し前に走れないっていう風になって、本当にキャプテン頑張って来たのに、走れないの悔しいだろうなと思って、きょうは僕が7区を走るということだったので、塩出さんの代わりじゃないですけど、僕がエースになるんだっていう気持ちを持って力強く走りました」と明かした。

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