空手日本選手団 カザフスタンから帰国の11人コロナ陽性、8種目制覇凱旋が…

[ 2021年12月26日 05:30 ]

空手日本選手団11人コロナ陽性経過
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 全日本空手道連盟は25日までに、カザフスタン・アルマトイで開催されたアジア選手権に派遣していた日本選手団28人のうち、11人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと発表した。同連盟によると、24日に帰国した際のPCR検査で選手10人、スタッフ1人が陽性となった。名前は公表していない。新変異株「オミクロン株」かどうかの判定には数日を要する見込み。

 大会は20~22日に行われ、形男子で東京五輪金メダルの喜友名諒(31=劉衛流龍鳳会)が5連覇、形女子で今年の世界選手権2位の大野ひかる(29=大分市消防局)が優勝するなど、日本勢は8種目を制覇。韓国経由で帰国した直後、まさかの事態が判明した。同連盟によれば、陽性者は政府指定のホテルで隔離。陰性者も連盟が手配した宿泊施設で自主隔離となり、政府の指示に従って今後検査を受けるという。

 空手界をめぐっては昨年12月、喜友名や東京五輪組手男子75キロ超級銅メダルの荒賀龍太郎(荒賀道場)のコロナ陽性が判明。五輪本番まで約8カ月と十分な時間がある状況での感染で、2人は見事にメダル獲得につなげたものの、再びコロナ禍に襲われる事態となった。大会が行われたカザフスタンは日本の外務省が渡航中止勧告(レベル3)を出していた。

 スポーツ界では今年11月にドイツ合宿を行っていたスピードスケート日本代表勢のコロナ陽性が判明。W杯欠場を余儀なくされるなど、大きな影響が出た。今回の一件で、改めて海外渡航の難しさが浮き彫りとなった。

 【経過】
 ▼12月12日 全日本選手権の形男子で喜友名諒が前人未到の10連覇を達成。
 ▼20~22日 アジア選手権が開催。最終日の22日には喜友名が5連覇達成。
 ▼23日 選手団がアルマトイを出発し、韓国・仁川で1泊。
 ▼24日 仁川を出発し、午前に成田空港に到着。その後のPCR検査で計11人の陽性が判明。

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2021年12月26日のニュース