岡崎真氏 ミス許されない状況で重圧を力に変えた坂本、見当たらなかった不安要素

[ 2021年12月26日 05:30 ]

フィギュアスケート 全日本選手権第3日 ( 2021年12月25日    埼玉・さいたまスーパーアリーナ )

女子フリー、優勝した坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 【岡崎真の目】女子フリーの坂本は全く危なげなかった。当然緊張感は高まっていたはずだが、いつもやっていることを淡々と遂行していて、不安要素は全然見当たらなかった。ジャンプはどれも素晴らしかったし、きちんとGOEも稼いで凄く良質なプログラムだった。あの場でいつも通りのことをすることは本当に難しいと思うが、一つのミスも許されない状況で彼女は重圧を逆に力に変えているように感じた。

 一時はロシア勢を意識して4回転やトリプルアクセルを試みた時期もあったが、なかなか習得までには至らなかった。そうなった時に、では自分の武器は何なのかと考えて、質の高いジャンプで勝負していくしかないと切り替えたのだろう。自分のビジョンが見えてやるべきことが分かってからは、彼女らしい勢いのあるパワフルな演技に磨きがかかった。ロシア勢の牙城を崩すのは容易ではないが、自分のできることをしっかりやっていけばチャンスが出てくるはずだ。

 2位の樋口と3位の河辺は細かい失敗はあったが、転倒や回転が抜けるような大きなミスはなかった。ミスの仕方がちゃんと得点につながるミスだったことが、他の選手との明暗を分けた。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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