“りくりゅう”息ぴったりトーク「結果を出し続けることがペアの未来につながると信じている」

[ 2021年12月26日 23:30 ]

11月のNHK杯ペア・ショートプログラムで、会心の演技を見せた三浦璃来、木原龍一組(撮影・小海途良幹)
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 フィギュアスケートのペアで22年北京五輪出場が内定している三浦璃来(20)、木原龍一(29)組(木下グループ)が26日までにスポニチ本紙などのオンライン取材に応じ、息ピタリのトークを繰り広げた。これまでの道のりを振り返り、来年2月の北京五輪では団体戦メダルへの貢献、個人戦で5位以内に目標を設定した。

 今、フィギュア界で注目を集めるペアが“りくりゅう”こと三浦、木原組だ。結成の経緯は三浦が新たなパートナーを探す中で、五輪2大会連続出場の木原に打診。19年7月に木原が拠点とする名古屋の邦和スポーツランドでトライアウトが行われた。

 木原「初めて会った時は覚えてない」

 三浦「私はすっごく怖い印象があった。今は本当にいい意味で小学生みたい。凄く一緒にいて楽しい」

 木原「失礼な…」

 三浦「(高地トレーニング用の)ガスマスクみたいなマスクなんですけど、それをつけながら走っていた。スコー!スコー!っていいながら、めっちゃ真面目な顔して走っているんですよ。それ見て本当に怖すぎて、本当に話しかけづらいなと思ったのが第一印象」

 カナダ拠点だった木原は、前パートナーとの練習中に脳振とうを起こした。19年3月にペアを解消し、帰国。現役続行か引退か揺れていた木原にとって運命のトライアウトだった。

 木原「この感覚は今までやってきたペアの中とは全くもって別次元。自分が投げたい、やりたいことが三浦さんと滑ったら実現できるんじゃないかとカミナリが落ちたじゃないけど、もしかしたら合うんじゃないかと感じた。これは最後のチャンスかもしれないと思った」

 すぐに2人は、練習拠点となるカナダへ。小さなケンカは耐えないというが、意見をすり合わせながらペアとしての完成度を磨いてきた。日本ではなじみの薄い競技を続けていく上でのポイントは、広い心と恐怖心の克服という。

 木原「技術的なことはペアのことを学んでいけば乗り越えられる。ただ男性としては女性を許せる広い心?それが大事」

 三浦「何それ、広いの?心」

 木原「太平洋ばりに広い!長く一緒にいるときもあるし、ぶつかることもある。そういったところを受け流せるお互いの広い心が必要」

 三浦「(女性は)やはりけがが多いので、少しけがをしても怖がらないことですかね。怖いものは怖いのでしょうがないけれど、それに打ち勝てる心があれば」

 木原「(女性は)恐怖心のメーターが少し振り切れる子かな」

 昨年からのコロナ禍で試合数は少ないが、昨年3月の世界選手権は結成2年目で10位。今季GPシリーズはスケートアメリカ準優勝、NHK杯3位表彰台。日本勢10年ぶりにGPファイナルへの出場権を獲得した(後に中止)。2人を支える強い思いがある。

 木原「結果を出していない状態で僕たちにもっと注目してくれとは言えない。結果を出して初めて、こういう競技をやっている2人がいるので見てくださいと言える。結果を出し続けることが日本のペアの未来につながると信じている」

 三浦「私も同じです。やはり結果を出さないと」

 新型コロナによる水際対策強化の影響で全日本には出場できなかった。それでも、抜群の実績が認められ、今月中旬に日本選手団での内定第1号を獲得した。三浦は初、木原は3度目の出場となる。

 三浦「やっぱり憧れの場所。そこで完璧な演技ができたら本当に幸せ。日本の素晴らしい選手がたくさんそこで結果を残しているので、自分も続けるように頑張りたい」

 木原「過去2大会出場したが、自分に自信が持てていなかった。素晴らしい経験だったんですが、悔しい思い出の方が多かった」

 北京五輪では日本の団体戦で初メダルが期待されている。個人戦ではロシア、中国勢ら世界の上位に挑む。

 木原「日本はシングルの選手が本当に素晴らしい選手がそろっている。アイスダンスもそう。自分たちが頑張れば可能性が広がっていると思っている。とにかくみんなの力になれるように頑張っていきたい。(個人戦は)5番以内に入りたいと今、思いました」

 三浦「えっ、初めて聞きました(笑い)。8位って言っていなかったっけ?じゃあ5位で!」

 見るものを魅了する演技さながらの息の合ったトークで目標を語った2人。夢舞台へ、準備を進めていく。

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