高野進氏 地面はじけぬ桐生×山県×多田の三つ巴 サニブラウン爆発も

[ 2021年6月25日 05:30 ]

陸上・日本選手権兼東京五輪代表選考会第1日 ( 2021年6月24日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )

◇男子100メートル予選・準決勝成績◇
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 【高野進の目】桐生は予選は良い動きをしていたが、準決勝はやはりアキレス腱をかばっているように見えた。本来は前半でもっと強く地面を捉え、前に出るタイプ。予選より丁寧に走っている印象で、地面を強くはじいて進むというより、重心を乗せて推進力だけで進む加速感だった。

 準決勝の走りを見た限りでは、決勝は多田と山県が先行するレースと予想する。山県は元々振れ幅が少なく、予選、準決勝と穴がない走りだった。決勝はもう一段階上げてくるはず。日本記録が出た時と同じ流れで、飛び出した多田を山県が追う展開になるだろう。ただし、多田の動きもかなり良く、後半に余裕があるので逃げ切る可能性もある。そこに吹っ切れた桐生が予選と同じ動きをすれば、三つ巴の戦いになるだろう。

 もちろんサニブラウンがスタートを決めて並べば、後半は彼が強い。準決勝は山県と同組で力んで動きが乱れたが、決勝は修正してくる。現時点では圧倒的に劣勢だが、天性のバネや足の運びがある。力が一点に乗って推進力を得たら爆発するかもしれない。

 決勝はそれぞれ自分との闘いになる。リレーを含めて五輪で戦えるような走りに期待したい。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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