山県亮太「悔しさは本番にぶつけたい」最強証明できず3位で五輪切符

[ 2021年6月25日 21:35 ]

陸上・日本選手権第2日 ( 2021年6月25日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )

<陸上日本選手権>男子100メートル決勝、レースを終えて笑顔の山県亮太(左)と多田修平(撮影・北條 貴史)
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 男子100メートル決勝で山県亮太(セイコー)は、10秒27(追い風0・2メートル)で3位となり、東京五輪の代表に決まった。「優勝して代表を決めたかった。自分の走るコースに集中したつもりだったけど、多田選手が中盤くらいで見えて、追いつこうと力んでしまった」と振り返った。

 19年に肺気胸、右足首靱帯断裂、20年には右膝蓋腱炎。苦難を乗り越え、6日の布勢スプリントで9秒95の日本新記録をマークした。「長かったですね」としみじみ振り返る10秒突破までの道のり。初めて9秒台を意識したのは約15年前。「中学生の時に11秒4を出してから、残りの競技人生で1・5秒縮めてやると思った」。レコードホルダーになってから19日後。日本最速に続いて、日本最強を証明するはずだったが、及ばなかった。

 この種目3度目の五輪代表は96年アトランタ、04年アテネ、08年北京に出場した朝原宣治と並ぶ日本勢最多タイ。3大会連続は史上初だ。「この悔しさは本番にぶつけたい」。次は国立競技場で、レコードホルダーの真価を見せる。

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2021年6月25日のニュース