【羽生結弦と一問一答】「かなり実りのある試合にできた」「楽しみながら強くなっていきたい」

[ 2019年12月7日 23:25 ]

フィギュアスケート・GPファイナル最終日 ( 2019年12月7日    イタリア・トリノ )

会見で笑顔を見せる羽生結弦(撮影・長久保 豊)
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 男子の羽生結弦(ANA)はフリーで194・00点をマークし、合計291・43点で2位だった。12・95点差のSP2位からの大逆転はならず、SP首位のネーサン・チェン(米国)が合計335・30点の世界最高得点で3連覇を達成した。

 【ミックスゾーンでの羽生との一問一答】
 ――結果について
 「まあ、こんなもんだろうと思っていました。ルッツ跳べていますし、ループも跳べてるから、まあ4回転も後半3本入れてみたいな感じで印象は強いんですけど実際、点数を取れているものがやっぱ少ないなという風に思っているので、まあこんなもんですね。まあ、でも、かなり実りのある試合にできましたし、たぶんこうやって挑戦しきるということは、ネーサンがああいう演技してくれなかったら僕はこういう風になっていないですし、コーチが来られなかったことはもちろん残念だったかもしれないですけど、僕はそれのせいで跳べなかったとは思わないですけど、ただ、そういう意味でも成長できた試合でしたし、SPのミスがあってこその今回のフリーの挑戦だったっていう風に思いますし、いろいろと考えさせられることと、いろいろと必要なものが見えているので。世界選手権の時は“もうかなわないなあ”って思って“もっと強くなんなきゃな”みたいな感じで笑えてたんですけど、今回は勝負には負けているんですけど、自分の中の勝負にはある程度、勝てたので。ちょっと試合として一歩、強くなれたんじゃないかなっていう風に思います」

 ――頭の体力を使った感じか
 「まあ疲れちゃいますよね。この構成で滑り込んでいるわけではないので。まあ試合で使う構成っていう風には、まあ使わないでいられるようにという風に思っていましたし。でも、まあこれが前半にかんしてはできたので。これからこれは必要になってきますし。試合で、こうやって、トレーニングとは言いたくないですけど、結果としてトレーニングにはなったと思っているので。すごくこれからまた強くなれる一歩になったんじゃないかなとは思います」

 ――ルッツは自信になったか
 「ルッツはすごいきれいに決まったんですけど、やっぱりセットポジション長いですし、もっともっとつめられると思います」

 ――朝の公式練習は4回転ルッツを跳べなかった。手応えはあるか
 「もちろん、なんだろ、手応えは感じましたけども。スケートは全部跳べて全てきれいにプログラムとしてまとまってなんぼだとやっぱり思うので、その点は悔しいですし、これからはこの構成で滑り込みができて、またつらい練習ができるって思うとちょっとワクワクしています」

 ――自分の中での勝負に勝てたのはルッツのところか
 「まあループ、ルッツですね。ループも久しぶりにきれいに決まりましたし、やっとという思いも強いですし、もちろんトランジションの部分は4回転5本の構成にして、ルッツ入れて、やっぱり抜けている部分は多々あるので、そこは何とか滑り込みをしながら、全部跳べる状態に、全部滑り込んだ上で全部跳べるようにっていう風にはしたいなと強く思っています。それができてこそのフィギュアスケートだと思いますし、やっぱりジャンプ大会ではないので。そこにかんしては今回、ちょっと捨てていた部分もあるので。とりあえず、ループ、ルッツ跳べたということはかなり点数以上に、かなり自分の中で進めたなという感覚はあります」
 
 ――チェンとの点差をどう受け止めているか
 「あの、点数ほど大きくないなと思っているんですよ、僕の中では。この採点方法自体が細かいミスを続ければ続けるほど、差はどんどんどんどん開いていきますし、ただ降りたジャンプは数多くありましたし今回。特にループ、ルッツにかんしてはかなり加点もらえていますし、なので、あとはきれいに降りるだけっていうか、そういう感じは持っているので。思ったよりもそんなに差は感じていないです。ただ、ショートにかんしてまだトーループの方がまだちょっと不安なので。そこをどうやって変えていくかっていうのをちょっと考えきらなきゃいけないなというのと、あとはまあ、ショートでももっと、もしかしたらループとかルッツとか、このまま確率が良くなってくれば入れられる可能性だってあると思うので、いろいろまた、へへ、楽しみながら強くなっていきたいと思います。まあ全日本まではまだ無理ですけど。全日本はたぶん、また調整していっぱいいっぱいだと思うんですけど、でも、とりあえず今回、点差はすごいですけど、もちろん自分もそういう風な点差をつけて勝ったこともありますけど、でも、今回の点差はそんなに自分が思っているように遠くないと思っています」

 ――25歳をどんな年にしたいですか
 「勝ちます!」

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2019年12月7日のニュース