前代未聞のテクニカル・ファウル! ティンバーウルブスのベルがまさかの遅延行為で勝利を逃す

[ 2019年12月7日 17:00 ]

第4Qの終了直前、アダムスの超ロングパスを受けて同点のレイアップを決めたサンダーのシュルーダー(AP)
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 NBAは6日に各地で10試合を行い、サンダーは地元オクラホマシティーで延長の末に139―127(前半53―58、延長17―5)でティンバーウルブスを下して9勝12敗。第4Qの残り3・9秒に2点差を追う展開で、しかもこの時点で相手がフリースロー(FT)を得ていたのにもかかわらず試合を延長に持ち込んで勝利を収めた。

 その残り3・9秒でティンバーウルブスのジョーダン・ベル(24)がフリースローを2本とも失敗したことが奇跡のドラマの幕開け。外れた2本目をティンバーウルブスのジョシュ・オコーギー(21)がキープしたために、サンダーは「ファウルゲーム」で時間を止めた。

 残り時間は1・7秒。サンダーはこのクオーターでまだ4反則に達していなかったためにティンバーウルブスのスローインで試合は再開となった。スローインからのボールをキャッチしたのは、この日30得点を挙げたセンターのカールアンソニー・タウンズ(24)で、ここでもサンダーは反則で時間を止めた。

 残り時間は1・1秒で、今度はFTとなった。タウンズの今季のFT成功率は80・4%と高かったが1本目は失敗。そして2本目を放とうとしたときにティンバーウルブスは選手交代を要求した。

 ここでいったんベンチに戻ったベルが再びコートに出てきたが、このとき、サンダーのクリス・ポール(34)が審判に対して「彼(ベル)のジャージー(ユニフォーム)がはみ出ている」と指摘。ユニフォームはパンツの中にしまいこんでいなければならず、これが“ドレスコード違反”となった。

 FT以外のプレーならば問題はなかったかもしれないが、ベルがユニフォームをパンツの中にいれている間、プレーが中断。これがFTの2本目を成功させるための時間稼ぎ(タウンズへ余裕を与える行為)と判断され、いわゆる「遅延行為」となった。1回目ならば警告だけだが、ティンバーウルブスは第3Qにも遅延行為を指摘されており、2度目となった土壇場ではテクニカル・ファウルを宣告されてしまった。

 そしてタウンズがFT2本目を打つ前に、サンダーのダニロ・ガリナリ(31)がテクニカルによるFT1本を成功して1点差。そのあとタウンズは2本目のFTを決めて再び2点差となったが、ベルのテクニカルさえなければ3点差だった。

 奇跡のドラマの第2弾を演じたのは211センチのセンター、スティーブン・アダムス(26)。サンダーにすでにタイムアウトはなく万事休したと思われたが、アダムス(26)は自陣ベースラインの外側からティンバーウルブスのリングめがけて遠投。これに右サイドから中央を疾走したガードのデニス・シュルーダー(26)が合わせて、距離26メートルの“タッチダウン・パス”をキャッチし、そのままレイアップを決めてブザービーターによる同点シュートとなった。

 鮮やかな超ロングパスによる同点劇に場内は騒然。勢いに乗ったサンダーは延長で17―5と圧倒してここ4戦で3勝目を挙げた。ポールは今季自己最多の30得点をマークしたが、この日の一番の功績はベルの着衣の乱れ?を指摘したこと。ベルはその直前のFTも2本とも外しており、1人で敗因を背負い込むような試合となった。

 一方、東地区全体首位のバックスは地元ミルウォーキーでクリッパーズを119―91(前半52―43)で退けて14連勝で20勝3敗。この日が25歳の誕生日だったヤニス・アデトクンボは27得点と11リバウンドで今季21回目のダブルダブルを達成した。

 8日にワシントンDCでウィザーズと対戦するクリッパーズは3連勝を逃して16勝7敗。3点シュートの成功は32本中8本と低調で、第3Q終了時点で25点差をつけられての完敗となった。

 西地区全体首位のレイカーズも敵地ポートランドでトレイルブレイザーズを下して3連勝で20勝(3敗)に到達。セルティクスは地元ボストンでナゲッツに勝ってホームではヒート同様に今季9戦全勝とした。この結果、ナゲッツは14勝6敗となって西地区全体2位から3位にダウン。試合のなかったマーベリクス(15勝6敗)が2位に浮上した。

 <6日の結果>

マジック(11勝11敗)93―87*キャバリアーズ(5勝16敗)
*ピストンズ(9勝14敗)108―101ペイサーズ(14勝8敗)
ネッツ(12勝10敗)111―104*ホーネッツ(9勝15敗)
*ヒート(16勝6敗)112―103ウィザーズ(7勝14敗)
ウォリアーズ(5勝19敗)100―98*ブルズ(8勝15敗)
*サンダー(9勝12敗)139―127(延長)ティンバーウルブス(10勝11敗)
*セルティクス(16勝5敗)108―95ナゲッツ(14勝6敗)
*バックス(20勝3敗)119―91クリッパーズ(16勝7敗)
*スパーズ(9勝14敗)105―104(延長)キングス(8勝13敗)
レイカーズ(20勝3敗)136―113*トレイルブレイザーズ(9勝14敗)

 *はホームチーム

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