【上水研一朗の目】素根 組み手の戦略で相手得意封じた

[ 2019年9月1日 08:46 ]

柔道 世界選手権第7日 ( 2019年8月31日    東京・日本武道館 )

<世界柔道選手権>女子78キロ超級の素根(右)は小外刈りで一本勝ち、3回戦も突破(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 女子78キロ超級決勝のオルティス戦は素根の組み勝ち、と言えるだろう。最重量級では背の低い素根だが、左の釣り手をあえて背の高いオルティスの上から持ち、右手を押さえつけることで相手の体自体を前かがみ、つまり小さくさせた。これに連動して右の引き手で袖近くを持ち、相手得意の一本背負いも完璧に封じた。

 サイズの小さな素根だが、しっかりと組み手の戦略で対応している。あとは攻撃面の改善。準決勝で決めた体落としは、釣り手を下から持ったもの。決勝のように上から持ったときも同じ精度で得意技を決めていければ、より安定した戦いぶりができるだろう。

 男子100キロ超級決勝の原沢は、クルパレクの奥襟を取って流れをつかんだ時間帯があっただけに、攻めきれなかった印象だ。ただし、準決勝で世界1位のトゥシシビリに一本勝ちしたのは収穫で、代表争いでリードしていることは間違いない。トゥシシビリ、クルパレク、そしてリネールの3強といかに戦うかが、来年までの課題となる。日本としてはしっかり対策して、重量級復活の目標を達成してほしい。(東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

続きを表示

「渋野日向子」特集記事

「ラグビーワールドカップ2019日本大会」特集記事

2019年9月1日のニュース