柔道GSパリ大会、男子最重量級の“猛者対決”やいかに

[ 2016年1月24日 08:41 ]

 来月6、7日にフランス・パリで行われる柔道のグランドスラム大会が興味深い。日本の場合、リオデジャネイロ五輪代表は4月に決まるが、その前に行われる最大級の国際大会。代表争いの激しい4階級については、このパリに2人ずつを送り込み、結果を見ることになりそうだ。

 女子48キロ級に浅見八瑠奈(コマツ)と近藤亜美(三井住友海上)

 女子78キロ超級に田知本愛(ALSOK)と山部佳苗(ミキハウス)

 男子73キロ級に中矢力(ALSOK)と秋本啓之(了徳寺学園)

 そして男子100キロ超級に七戸龍(九州電力)と原沢久喜(日本中央競馬会)

 いずれも世界選手権で実績を残してきた選手同士の戦いだが、唯一、構図が異なるのが男子最重量級の争いだ。

 七戸は昨年、一昨年と世界選手権で決勝に進出した実績を持つ。特に一昨年は絶対王者といわれるテディ・リネール(フランス)を得意の大内刈りでぐらつかせ、世界を驚かせた。再建を図ってきた男子重量級で、この4年間は先頭を走ってきたエース、だろう。

 一方、原沢は世界選手権出場経験がない。しかし、昨年1年間で喫したのは1敗だけ。実に9大会出場で8大会を制しており、そのうち3大会は今回と同じツアー最上位格のグランドスラム。国内だけでなく世界を見ても勢いは最上位と言っても過言ではない。

 この2人、昨年だけで2度直接対決をしており、いずれも原沢が勝っている。ともに1メートル90を超えるサイズと破壊力ある技を持っており、ロンドンの雪辱に燃えるニッポン柔道のアイコンとなる可能性を秘めている。

 さて、パリ。

 カギを握るのは、前述のリネールとなる可能性が高い。なにせ、最後の黒星は2010年のこと。現在、95連勝中の絶対王者だ。フランスでは圧倒的人気を誇る第一人者だけに、開催時期が再び2月となった地元のグランドスラムにエントリーする可能性は高い、と言われている。

 現場の強化スタッフに「トーナメントの途中でリネールに勝った選手と、優勝者が異なったらどっちが優位か?」と意地悪な質問をぶつけてみたが、返ってきたのは「そりゃ、リネールに勝ったほうでしょ」という答えだった。

 目標は金メダルのみ、のニッポン柔道。その答えは当然だろう。厳しい代表争いが2人の猛者をどこまで成長させているか、にも注目して欲しい。(首藤 昌史)

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