葛西「悔しい」2位 1本目最長不倒も…次こそ亡き妹にV届ける

[ 2016年1月24日 05:30 ]

この日、最長不倒となる142・5メートルを飛んだ葛西の1回目

ノルディックスキー・ジャンプ男子HTB杯国際大会兼コンチネンタル杯

(1月23日 北海道・札幌市大倉山ジャンプ競技場=HS134メートル、K点120メートル)
 43歳の葛西紀明(土屋ホーム)は1回目に最長不倒の142・5メートルを記録したが、2回目132・5メートルの合計291・0点で2位に終わった。葛西は13日に病気で亡くなった妹・前川久美子さん(享年38)に優勝を届けることはできなかった。1回目137・5メートルで2位につけた伊東大貴(雪印メグミルク)が2回目137メートルで逆転し、合計298・6点で優勝した。

 天国の妹に優勝をささげることはできなかった。だが、1回目は?西らしい大飛躍を見せた。ラストの葛西に突然の向かい風が吹く。予期せぬ“神風”に乗ると飛距離を伸ばし、「久々に140メートルを超え、びっくりした」と、尻もちをつきそうになる142・5メートルの大ジャンプで首位に立った。2回目は132・5メートルにとどまり、同郷下川町の後輩、伊東に逆転を許した。

 「1本目、テレマークを入れられれば勝てたかもしれない。妹が亡くなったという特別な思いはなかったが、どんな時も応援してくれた家族(亡き母、妹)のために好成績を出したい」。強い思いがあったからこそ「悔しい」という言葉が口を突いた。

 妹・久美子さんの葬儀を19日に終え、初の試合だった。妹の死を報告した自身のブログには、久美子さんと同じ再生不良性貧血を患う人からもコメントが寄せられたという。「元気づけられるように強い気持ちで頑張りたいと思った。期待に応えたい。精神的に強くなれた」。必死に悲しみを乗り越え、自らを奮い立たせた。

 この日は喪章を着用せず、思い出の品も身に着けずに飛んだ。「もう1戦ある。アプローチのポジションで迷うが、それがなくなれば。攻めのジャンプを2本飛んで優勝したい」と戦う姿勢を強調。24日はSTV杯(札幌・大倉山)。レジェンドはただ前を見て進む。

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