初々しさも…琴奨菊、感謝いっぱい表彰式「言葉に表せないくらい」

[ 2016年1月24日 18:11 ]

<大相撲初場所千秋楽>八角理事長から賜杯を渡された琴奨菊

大相撲初場所千秋楽

(1月24日 両国国技館)
 勝てば優勝が決まる一番で、豪栄道に付け入るすきを与えることなく優勝を引き寄せた琴奨菊。土俵上で大きく息を吐き静かに喜びをかみしめたが、花道に下がると一気に表情を崩して満面の笑みを広げた。

 栃東以来10年ぶりとなる日本出身力士の賜杯。場内が盛り上がる中、進行が分からない様子を見せるなど初優勝ならではの初々しさを見せた表彰式では、感謝の気持ちを強調した。

 大声援を送り続けたファンに対して「言葉に表せないくらいうれしい。つらい時も、成績が残せなかった時も応援いただき、今ここに立っていることがうれしいです」と心を込め、福岡・柳川市から国技館に駆け付けた両親へは「つらい時に壁になって支えてくれた。感謝しかない」と言葉を詰まらせた。また、花道へ下がる際には、少年時代から切磋琢磨してきた豊ノ島と抱き合い健闘を称う合うシーンも。「よかったねっと言ってもらった。最高にうれしかった」と、もちろんライベルへの言葉も忘れなかった。

 結果を残せた要因については、半年前から取り入れたトレーニングと「師匠の教えのもと頑張った結果」と胸を張った琴奨菊。横綱への挑戦も視野に入ったが「自分の相撲をやりきったらやれる自信がついた。頑張っていきます」。10年ぶりに壁を破った琴奨菊が今度は横綱獲りへと進み始める。

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2016年1月24日のニュース