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【文化学園大学】学生が高齢者へのメイク施術通し「心の支援」

[ 2017年9月21日 05:30 ]

リハビリ・カバーメイクの現場
Photo By 提供写真

 文化学園大学(東京都渋谷区)現代文化学部応用健康心理学科では、ファッション心理領域の学生が高齢者福祉施設を訪問し「リハビリ・カバーメイク」授業の一環としてのメイクの施術を通じて高齢者への「心の支援」を行っている。

 同科では、心と身体の健康を考える3つの領域(ファッション心理、健康心理、キャリア心理)に分かれて知識・技術を習得し、心の問題に対して積極的に関わっていける人材を育成しているが、ファッション心理領域で学ぶ学生はメイクの基本技術を習得した上で、「リハビリ・カバーメイク」授業の一環として高齢者福祉施設を訪問し、メイクの実習を行っている。

 この実習プログラムではメイクの技法を学ぶことは主目的ではなく、メイクは手段であって、高齢者との心の交流を図り高齢者の生き生きとした生活を支援することで、異世代交流を通し、高齢化する社会を理解し、自身がどのように関わることが出来るのか、心理学的な観点から考察していくことが目的。

 メイクをする側の学生からは「言語でのコミュニケーションが困難な高齢者であっても、施術後のうれしそうな表情を見ると自身の喜びに変わる」などの感想がある。

 高齢者は、メイク終了後大変うれしそうな表情をし、学生に若い頃の話をするなどこともある。特に韓国から日本に嫁いだある高齢者は、配偶者を亡くし、その後も日本人として施設で生活をしていたが、メイクをする学生が韓国からの留学生と知ると、祖国を思い出しアリランの歌を一緒に歌う、という感動的なエピソードもあった。

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