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【芝浦工業大学】未来技術遺産に所蔵の国産初電話交換機が登録

[ 2017年9月15日 05:30 ]

AO―1の前面には多数の真空管が並ぶ
Photo By 提供写真

 芝浦工業大学(東京都港区/学長:村上雅人)が所蔵し、秋山稔元教授(電子情報システム学科)らが1958年に製作した「全電子式時分割形交換機AO―1」(以下AO―1)が、このたび2017年度の「重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)」として9月5日に登録され、授賞式が同12日に行われた。

 AO―1は、国産初となる全電子化交換機の試作機を、大学の研究室で製作したものであり、電話と電話をつなぐ通話回路をデジタルで大容量に扱える交換方式として実現した。日本の電子式交換機、時分割形交換機の開発に対する先駆的な役割を果たし、その後、日本が電子式交換機の開発で世界をリードする原点となったことが評価された。

 AO―1は秋山元教授退官時に寄贈され、大宮キャンパス5号館1階ロビーに現在展示されており、自由に見学することができる。今後も同大学は、技術の進歩を示し歴史的意義のある装置を学生への教育で使用するほか、工業大学として技術の継承を担っていく。

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