トランプ大統領にうんざり 1カ月で5度目の「延期」宣言 “チキンレース”進まぬ停戦協議
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トランプ米大統領は21日、イランとの停戦の延長を表明した。具体的期限は示さなかった。米軍によるイランの港湾封鎖は続ける。米東部時間22日夜(日本時間23日)とした当初の2週間停戦の期限が迫る中、戦闘終結を巡るイランとの再協議の調整が難航した。
トランプ氏が大規模攻撃や戦闘再開をにおわせては「延期」を繰り返すのはこの1カ月で5度目。イラン側がエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡というカードを持つ中、停戦協議は、引くに引けない我慢比べのチキンレースの様相を呈している。
トランプ氏は、仲介国パキスタンから再攻撃を控えるよう要請を受けたと交流サイト(SNS)で説明。イランが「深刻な分裂状態にある」と主張し、体制内部で米国との交渉を巡る意見対立があるとの認識を示した。イラン側から統一された提案が出されて協議が終了するまでの間は、停戦を延長するとした。表明の数時間前にはCNBCテレビで延長を「望まない」と語り、イランとの合意に至らなければ「爆撃する」と攻撃再開を警告していた。
一方でイランメディアは、米国との停戦延長について、イラン側は要請していないと報じた。米国がイランの港湾封鎖を続ける限り、ホルムズ海峡は開放しないとも伝えた。
米ホワイトハウス当局者によると、再協議の米側交渉団を率いるバンス副大統領が21日にパキスタンに向けて米国を出発予定だったが、延期した。タスニム通信は、22日実施で調整中だった再協議にイランは参加しないことを決めたと伝えた。
決着がつかない状況に、米国内からも批判の声が上がる。21日、有力紙ウォールストリート・ジャーナルは「イラン人はトランプ氏をかもにしている」とする評論記事を掲載。トランプ氏が何度もイラン側の「詐欺」に遭い米国の優位性を失ってきたと指摘した。
トランプ氏の二転三転する発信には11月に中間選挙を控え、振り上げた拳を下ろしようもない焦りも浮かぶ。停戦期限切れによる戦闘再開の懸念はいったん和らいだものの、今後の展開は不透明だ。
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