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【東京農業大学】都内初の独自電子観測点を世田谷キャンパスに設置

[ 2017年8月31日 05:30 ]

 東京農業大学(東京都世田谷区/学長:高野克己)は、JESEA(ジェシア、正式名称:株式会社地震科学探査機構、代表取締役:橘田寿宏)の受託研究「衛星測位データを利用した首都圏の地震予測に関する研究」の一環として、地震のより正確で迅速な予測のため、同大の世田谷キャンパス内に電子観測点を設置した。

 JESEAは、現在ユーザー数6万人超の世界最大級の地震予測の民間会社。これまでは、全国に1300点ある国土地理院の電子基準点データの高度な解析により、地震予測を実施してきた。しかし、これらはタイムラグがあるため、リアルタイムに24時間の観測ができる電子観測点をNTTドコモの協力により全国に整備してきた。今回の観測点を加え18点の独自電子観測点網が完成した。

 特筆すべきは、東京都内初の独自電子観測点であるということである。

 東京農業大学世田谷キャンパスは、設置場所の条件、(1)上空が開けている、(2)強固な地盤(河川敷のような柔らかい地盤ではない)――をどちらも満たしており、今後の地震予測と共同研究に有効利用していく。

 東京農業大学からは國井洋一准教授、関山絢子准教授、JESEAからは取締役会長の村井俊治東京大学名誉教授が協力し、今年度から3年間にわたり共同研究を行う。世田谷キャンパス内に設置した電子観測点のデータを使い、人工知能(AI)を利用したより高度な地震予測手法の確立を目指す。

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