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【横浜市立大学】細胞記憶の理解に新たな糸口

[ 2017年8月21日 05:30 ]

 横浜市立大学大学院生命医科学研究科の有田恭平准教授(構造生物学)、理化学研究所などの国際共同研究グループが、DNAメチル化パターンの継承メカニズムの一端を明らかにし、米国の科学雑誌「Molecular Cell」(9月7日号)に掲載される(日本時間8月11日オンライン掲載)。

 生体内の細胞は遺伝情報(ゲノムDNA)を持っているが、それぞれの細胞が固有の性質を獲得するためには、DNAのメチル化が重要な役割を持つことが知られている。

 ゲノムDNAのメチル化パターンは、細胞固有の性質が記録されている「細胞記憶」の一つと考えられている。

 ゲノムDNAのメチル化パターンの継承には、UHRF1というタンパク質が必須な役割を持つことが知られており、今回、国際共同研究グループは質量分析法を用いて、DNAの複製においてDNAメチル化パターンの継承が効率的に行われるメカニズムを解明した。

 本研究成果により、今後、細胞がいかにして「その細胞らしさ」を維持しているのか、細胞記憶を理解する上で新たな糸口になると期待できる。

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