ガーシー容疑者に逮捕状 萩谷麻衣子弁護士が懸念する不確定要素「ドバイ当局がどれだけ協力するか」

[ 2023年3月16日 17:30 ]

 弁護士の萩谷麻衣子氏が16日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして生出演し、著名人らに対して脅迫を行ったなどとして、暴力行為等処罰法違反などの疑いで警視庁が元参院議員でユーチューバーのガーシーこと東谷義和容疑者(51)らの逮捕状を取得したことについてコメントした。

 警視庁捜査2課は、インターネットの動画投稿サイトで著名人らを脅迫、中傷したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いでガーシー容疑者と、配信動画に関わったとされる会社経営者・池田俊輔容疑者(40)の逮捕状を請求を取った。ガーシー容疑者は当選以来、国会に1度も国会に登院しなかったとして、15日に参院議員資格を失い、不逮捕特権を喪失していた。

 ガーシー容疑者は現在、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在中。今後は警視庁が外務省を通じ、ガーシー容疑者への旅券返納命令を要請し、その後、国際手配する方針という。萩谷氏によると、国際手配書には複数の種別があり、「国際手配上で一番重いのが、赤手配書といって、身柄拘束を求めるものになる」という。しかし、ガーシー容疑者にこの赤手配書が出されるかは不透明で、「この罪状で、確かにひどいことをやっている可能性もあるかもしれないんですけど、殺人罪とかではないので、身柄拘束を求める赤手配書を取れるかというと、どうかなと思う」と見通した。

 赤手配書の他には、身柄拘束までの効力のない「青手配書」があるという。「容疑者がどこにいるかを当局で確認してもらう」というもの。ガーシー容疑者の場合について、萩谷氏は「その手配をするようになるのかなと思います」と推測した。

 萩谷氏は、旅券返納命令の流れについても解説した。「旅券返納命令というのは、“いついつまでに返納しなさい”と書面で通知しないといけない」といい、「通知するには、相手の場所を確認しないといけないので、その手続きが必要。もしどうしても、その場所が分からない場合は20日間、通知書の内容を官報に掲載して、それで通知したことにする。その後、一定期間を経て旅券返納命令の効力が生じて、旅券が失効する」。そのため、「まだ時間がかかりそうだなと思いますし、一番のハードルというのは、ドバイ当局がどれだけ協力してくれるか」と、不確定要素も口にした。

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2023年3月16日のニュース