吉永小百合 初のおばあちゃん役「早まったかな?」

[ 2023年3月16日 05:30 ]

笑顔で会見する吉永小百合(撮影・尾崎 有希)
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 山田洋次監督(91)と吉永小百合(78)の最新タッグ映画「こんにちは、母さん」の完成報告会見が15日、都内の宴会場で開かれ、吉永が123本目の出演作にして初めておばあちゃん役に臨んだことが明かされた。

 山田監督の90本目となる作品は、吉永主演で発表してきた「母べえ」(08年)、「母と暮せば」(15年)に続く「母」3部作の集大成となる一本。劇作家で演出家の永井愛さん(71)の戯曲を基に東京の下町・向島を舞台に描くヒューマンドラマで、息子役に大泉洋(49)、孫役に永野芽郁(23)が配役された。

 20年以上も温めた構想を映画化するに当たり、山田監督は「年代的におばあちゃんをやってもおかしくないと思った。ただ、吉永さんは僕たち世代にとってのミューズ。悩んだ挙げ句に“おばあちゃんをやっていただけますか?”と相談しました」と経緯を説明。

 それを受けて吉永は「“もちろんです”と言ってしまったんですが、早まったかな?と…」と正直に打ち明けたが、永野との共演でそんな思いもどこかへ飛んだ。「やって良かったと思いました」と笑顔で続けた。

 「キネマの神様」に続いての山田作品となった永野は「(吉永は)凄い方。失礼のないようにと思いましたが、背中が温かくて可愛くて…。監督も褒めてくださったのでうれしかった」と満足そうに話した。
 吉永は役作りのために大泉と永野からそれぞれ幼い頃の写真を借りてイメージづくりに努めたという。大泉は「それが映画にも使われていて…」と驚けば、「お風呂上がりの写真もありましたよ。ほぼ全裸の…」と吉永が暴露して大泉を赤面させる一幕もあった。

 舞台で同じ役を演じた故加藤治子さんに触発されて短髪で撮影に臨んだ吉永の恋模様も見どころの一つ。その相手の牧師役で寺尾聰(75)、他に宮藤官九郎(52)、YOU(58)、枝元萌(46)らが共演した。9月1日公開。

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2023年3月16日のニュース