中村勘九郎・七之助 関西で8年ぶり、世界遺産・姫路城で平成中村座開催「父に恥じないよう」

[ 2023年3月16日 15:51 ]

関西圏で8年ぶりに復活する「平成中村座」に熱い思いを明かす(左から)中村七之助、中村勘九郎
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 歌舞伎俳優の中村勘九郎(41)、中村七之助(39)兄弟が16日、大阪市内で「平成中村座 姫路城公演」(5月3~27日)の取材会を行った。

 2人の父、故・中村勘三郎さんが「江戸時代の雰囲気に満ちた芝居小屋を」と2000年に東京・浅草に出現させてから、各地で不定期に開催してきた平成中村座。今回、関西圏での開催は8年ぶりで、世界遺産・姫路城では初めて。12年に勘三郎さんが亡くなり同座を引き継いだ勘九郎は「一生掛けて守り発展させなければ、という宿題だと思っている」と表情を引き締め、七之助も「父に恥じないよう」と続けた。

 演目は姫路城にゆかりの深い「播州皿屋敷」(一部)、「天守物語」(二部)に軽やかな人気舞踊「鰯売戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)」(一部)、「棒しばり」(二部)。

 特に坂東玉三郎(73)の代表作でもある「天守…」は「おいそれと“やりたい”とは言えないものでしたが、(玉三郎に)お願いしたところ、演出までしてくださり、衣装から何から僕たちより動いてくれていて」(七之介)と感謝しきりだった。

 チケットはわずか2日で完売したというが、当日券の立ち見なども発売する見通し。コロナ禍を超え大向こうも復活し、お練りも行う予定で勘九郎は「夢の空間になるのでは」と思いをはせた。

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2023年3月16日のニュース