デービッド・アトキンソン氏 宅配業者の再配達に私見「再配達すれば1回目いくら、2回目はもっと高く…」

[ 2023年3月16日 10:36 ]

フジテレビ社屋
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 実業家のデービッド・アトキンソン氏が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。来年4月にトラックドライバーの時間外労働の規制が厳しくなることを受け、国土交通省がドライバーの負担を減らすために宅配業者の再配達の削減を利用者に呼び掛けていることに言及した。

 物流業界では来年4月に改正労働基準法が施行され、トラックドライバーの拘束時間が現状の1日最大16時間以内から15時間以内に制限され、1カ月の労働時間は293時間以内から284時間以内に制限される。この改正を踏まえ、国交省は4月を「再配達削減PR月間」として通販事業者と連携し再配達削減に向けた取り組みを進める。

 番組では、宅配便の再配達率が約11・8%(昨年10月、国交省調べ)というデータなどを伝えた。アトキンソン氏は、再配達について「これは過剰サービスが問題になっていて、そのわりにはドライバーの人たちが犠牲者になっている問題。ドライバーはわりと賃金が安いと思いますので、そういう意味では賃金が低いから過剰サービスができて、過剰サービスをしているから賃金が低いという悪循環になっていると思います」と自身の見解を述べ、再配達率11・8%という数字に「普通で考えた場合に置き配にする、もしくは1回目はただ、再配達すれば1回目いくら、2回目はもっと高くなるみたいにペナルティーがあるようなことにするべきだと思います」とし「性善説に成り立っているようなサービスの中身をもう少し考え直すべきじゃないかと思いますね」と話した。

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2023年3月16日のニュース