八代英輝弁護士 ガーシー氏に逮捕状「第三国に逃亡した場合、手を出せないという状態にもなりかねない」

[ 2023年3月16日 15:16 ]

八代英輝弁護士
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 弁護士の八代英輝氏(58)が16日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。国会に1度も出席せず、参議院で除名処分となったガーシー前議員について警視庁が同日、著名人らに対して脅迫を行ったなどとして逮捕状を請求したことに言及した。

 警視庁捜査2課は、インターネットの動画投稿サイトで著名人らを脅迫、中傷したなどとして、暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損などの疑いでガーシー氏の逮捕状を請求。警察当局は外務省に旅券返納命令を出すよう要請するとともに、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針。ガーシー氏を巡っては、参院が15日の本会議で、国会欠席を続け「議場での陳謝」の懲罰も拒否したとして、最も重い「除名」の懲罰を科すことを出席議員の3分の2以上の賛成で決めた。尾辻秀久参院議長が除名を宣告し、ガーシー氏は議員の資格を失った。現行憲法下での国会議員の除名は1951年以来72年ぶりで3例目。国会欠席を主な理由とするのは初めてとなった。

 八代氏は「暴力行為処罰法という、通常の脅迫罪よりも常習的に行っているということで重い類型の犯罪になるわけですけれども、それに属する」と説明。「今までは参院の会期中でもありましたし、昨日の除名も関係していると思いますね。国会会期中に動くのを捜査機関は嫌いますので、見守っていたところはあったと思う」と、参院の除名の決定を受けて逮捕状を請求したとの見解を示した。そして、今後について「旅券返納命令が出て、しばらく応じないと、一定期間で旅券が失効される」とし、「身柄の引き渡しが可能なのか、行われるのかというのは、日本とその国との外交関係になる。第三国に逃亡したた場合、日本から手を出せないという状態にもなりかねない」と話した。

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2023年3月16日のニュース