辛坊治郎氏 都府県の転入超過のからくり解説「このニュース、すごい錯覚を起こさせる」

[ 2023年1月31日 17:51 ]

辛坊治郎
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が31日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、各都道府県の人口転入、転出のニュースを解説した。

 総務省は30日、住民基本台帳に基づく2022年の人口移動報告を発表し、東京都が3万8023人増えて3年ぶりに超過幅が拡大した。コロナ禍で控えられていた転勤や引っ越しが増えたほか、リモートワークを撤廃して東京に出社を求める企業が増えたためとみられる。

 辛坊氏によると、東京以外にも神奈川、埼玉、千葉など首都圏の各自治体も転入超過数の上位に。総務省の資料によると、全国の11都府県で転入が転出を上回っている。

 辛坊氏はこのニュースについて、「宮城、茨城、栃木、群馬、山梨、長野、滋賀、福岡あたりも全部もプラスなんですが、注意しなきゃいけないのは、人口が増えているということではないんです」と指摘。「単に転出と転入で、引っ越してくる人と引っ越して出て行く人の差がプラスだよという話なだけで、高齢者がどんどん死んで、若い人が生まれてこないと、転入超過なんだけど、人口は減っていますというのが日本の姿で。このニュース、すごい錯覚を起こさせる」と、数字のからくりを解説した。

 国会では、岸田文雄首相が「異次元の少子化対策」を掲げた論戦が始まったが、辛坊氏には期待薄に映っている様子。「何とかしなきゃいけないよねというのが今、日本の最大の懸案なんだけど、始まった通常国会における国会論戦を聞いてても、本気でこの人たち、日本の人口を増やそうと思ってないだろう?というのが毎日ニュースになってる」と皮肉った。

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2023年1月31日のニュース