山口真由氏 五輪汚職事件めぐり「森(喜朗)さんまでやるのかどうかはかなり注目される」と指摘

[ 2022年9月5日 16:27 ]

山口真由氏

 元財務省官僚、弁護士で信州大の山口真由特任教授が5日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。東京五輪、パラリンピックを巡る汚職事件について言及した。

 今回の事件では、受託収賄の疑いで東京五輪・パラリンピック大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)が東京地検特捜部に逮捕された。高橋容疑者は「みなし公務員」と規定されている役員の立場でありながら、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス(HD)」から違法に金品を受領した疑いが持たれている。特捜部は贈賄の疑いで、AOKIHD前会長の青木拡憲容疑者ら3人も逮捕している。

 さらに、事件をめぐって青木拡憲容疑者が東京地検特捜部の調べに対し、大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相に「現金200万円を手渡した」と供述。趣旨はがん治療のお見舞いで、特捜部が慎重に捜査を進めている。森元首相側は「高橋氏らが逮捕され刑事事件になっているので、回答を控えさせて頂きます」としている。

 山口氏は「特捜って元々、旧田中派、平成研究会関連の田中角栄、竹下登とか、金丸さんとか、そこらへんが特捜の牙にかかることが多くて、清和会系は特捜の捜査から免れてきたと言われてきたんですね。安倍さんのお父様はじめ、森さんもそうですけど」と前置きした。

 その上で「森さんを今回、本当に特捜が対象にしているのだとすると、権力構図が大きく変わって、権力を打ちにいく特捜というのが、戦いの対象を平成研究会の流れから清和会の流れに変えたのか。森さんまでやるのかどうかはかなり注目されると思うんですけどね」と今後、捜査対象、立件がどこまで及ぶのか注視しているとした。

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