加山雄三 「音楽を愛してきたのは親父のおかげ」父・上原謙さんに感謝 父のために作曲し、演奏会も

[ 2022年9月5日 16:04 ]

加山雄三
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 歌手の加山雄三(85)が5日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。自身が音楽好きになったきっかけを明かした。

 加山の父は俳優の上原謙さんで、母は元女優の小桜葉子さん。司会の黒柳徹子から「幼いころ、音楽が好きになったっていうのはお父さま(がきっかけ)ですって」と振られると、「そうですね。親父が非常に好きだったんですよね。3Bと言ってね、ベートーベン、ブラームス、バッハと、このアルバムを集めてたんですよ」と振り返った。

 「親父がクラシック、お袋は演歌が好きだったんです」とも語ると、「僕の子供の頃はね、子守歌を歌い出すと、僕が泣くんだそうです。“どうしてこの子は子守歌が嫌いなんだろうか”って言ったら、マイナーコードが大っ嫌いなんですね。それでやめて『セントルイス・ブルース』をかけてやると、すやすやと眠ったそうです。変わってる。ただ、音に対して敏感なことだけは」とのエピソードを明かした。

 また加山が子供の頃、家には足踏みオルガンがあったが、親戚が「バイエル74番」を弾いているのを見た加山が「なんとか覚えさせてくれ」と言い出し、1時間で弾けるようになったという。「それでこれは親父、音楽的に才能あると思ったんで、中古のピアノを買ってくれたんです」と音楽環境を整えてくれたとした。

 「親父ってのは素晴らしいなと思ってね。あの親父がいたから今の自分がいるんだなと思いますけど、やっぱり音楽の影響っていうのは大きいですね」と感謝を口に。上原さんが趣味で楽器をやっていたと振られると、「そう、昔ね、フレンチホルンを。大学にいた頃に。下手くそだったらしいんで、周りで評判良くなかったのでやめたらしいんですよ」と笑ってみせた。

 加山はそんな上原さんへの感謝の気持ちから、「父に捧げるピアノコンチェルト」を作曲したこともあった。「全曲作りましたからね、1楽章、2楽章、3楽章ってね。それをね、オケでお客さん入れてね、ピアノを羽田健太郎さんに弾いてもらってね。それでオーケストラをね、うちの親父をね、見に来させて、それで演奏したんですよ」と回顧。そして演奏が終わると加山は「親父、上がって来い」と上原さんをステージに上げ譜面を渡したという。「そしたら(上原さんは)“ありがとう”って。ボロボロと涙を」と喜んだとした。

 「これで親孝行ができたなと思ってね。それ凄い印象に残っててね、音楽を愛してきたのは親父のおかげだし、こういうことでお礼ができたっていうのは、生きてるうちにできたっていうのは良かったと思いますね」としみじみと話した。
 

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2022年9月5日のニュース