コロナ死者数、全国で過去最多 医師「医療にたどり着かぬまま亡くなった方も相当数いるのでは」

[ 2022年8月23日 20:08 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 医師で国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が23日、BS-TBS「報道1930」(月~金曜後7・30)にリモートで生出演し、新型コロナウイルスの死者数がこの日、全国で過去最多だったことについて見解を語った。

 番組調べでは、この日、報告された死者数は、大阪府の42人、東京都の25人などを含め、全国で340人と過去最多だった。松本氏は「しっかりとした医療を受けた上でお亡くなりになった方が何人なのか?ご自宅や介護施設などで、医療にたどり着かないまま、残念ながらお亡くなりになっている方も相当数、いるのではとも思います」と推測した。

 さらに松本氏は「病院としては受け入れられる患者さんを受け入れられる状況のままで、いっぱいいっぱいの状況」とし、「そうすると医療にたどり着けなかった方が相当数いる。となると、今の医療体制が十分でないということの裏返しなんだろうと思います」と分析した。

 東京都の感染者数はこの日、2万1770人で、火曜日としては4週連続で減少した。しかし、秋田県、岐阜県、高知県で過去最多の感染者数が報告されている。今後の流行状況について、松本氏は「ここしばらくは横ばいなのかなと思います。ピークを超えたかのように思えますけど、9月に入ると新学期が始まって、学校だとか、そういうところでクラスターが起こりえる可能性があります」と見通しを口に。「9月以降は夏休みが終われば安心できるかと言えば、そうでもないので。極端に減ることはまずない。急に増えることもそれほどでもないかもしれないですけど、なかなか減らないまま、しばらく続くのではないかと思います」とも話した。

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2022年8月23日のニュース