垣花正 仙台育英・須江監督を絶賛「近年まれに見る名スピーチ」 岸田首相の“コピペ演説”と対比

[ 2022年8月23日 14:55 ]

インタビューに応える仙台育英の須江監督
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 フリーアナウンサー垣花正(50)が23日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に生出演し、第104回全国高校野球選手権大会で初優勝した仙台育英(宮城)の須江航監督の優勝スピーチを絶賛した。

 仙台育英は22日の決勝で下関国際(山口)を8-1で破り、東北勢として初優勝を果たした。秋田出身の熊谷実帆アナウンサーが「須江監督って、“東北の皆さん”って、東北という言葉をたくさん繰り返してたので、心から応援していました」と感激を口にすると、垣花アナも「須江監督の試合の後のスピーチが、近年まれに見る名スピーチだったんですよ」と話した。

 須江監督は3年生にかけてあげたい言葉を問われ、「入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とまったく違うんですね」と語り、「青春ってすごく密なので」と続けた。

 数々の制約がある中、それでもあきらめずに野球に打ち込んだ生徒たちを、須江監督は「本当に諦めないでやってくれた」と称賛。「でも、それをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて。全国の高校生のみんなが本当によくやってくれて。きょうの下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんな時でも諦めないで暗い中でも走っていけたので。全ての高校生の努力のたまもの。ただただ、最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらな思います」と、全国の高校球児をねぎらう言葉を送った。

 感動のスピーチに、垣花アナは「8-1とか点差の問題じゃなくて、素晴らしい大会、素晴らしい試合、そして監督の名スピーチだったなと思います」と、あらためて感嘆の声を上げた。

 翻って垣花アナは、「無理やりつなげるわけじゃないですけど」と前置きし、「岸田総理の終戦の日のスピーチとか、長崎、あるいは広島ですよ。それこそ自分の地元でしたスピーチの8割が、前任者と同じ文章だったと聞いた時に、いや、そうじゃないでしょ?って」と、“コピペスピーチ”と揶揄された岸田文雄首相の式典でのあいさつに苦言を呈した。

 その上で、「昔の指導方法がダメな中で、指導者ってどういう指導しているんだろうと思っていたんです。こういう言葉の力がある人、人間力がある人が生徒を引っ張っていけるんだな」と、教育者としての須江監督の言葉の力にあらためて感心していた。

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