ジョニー・デップさんが勝訴 元妻アンバー・ハードさんによるDV被害は虚偽と認定

[ 2022年6月2日 10:01 ]

判決を聞いて表情を曇らせるアンバー・ハードさん(AP)
Photo By AP

 「DVを受けていたという主張は名誉棄損」として、俳優のジョニー・デップさん(58)が女優で元妻のアンバー・ハードさん(36)を相手に起こしていた裁判で、米バージニア州のフェアファックス郡裁判所の陪審(7人)は1日、デップさんの訴えを認める評決を下した。

 陪審員はハードさんが2018年にワシントン・ポストへ寄稿した「暴力」に関する記事についてデップさんの名誉を傷つける意図があったことを認定。ハードさんに慰謝料1000万ドル(約13億円)と懲罰的賠償の500万ドル(約6億5000万円)の支払いを命じた。ただしAP通信によれば同州での懲罰的賠償額の上限は35万ドル(約4600万円)となっているため、デップさん側が受け取れるのは1035万ドル(約13億5000万円)までとなる。

 記事中でハードさんはデップさんを名指ししていないが、「暴力はふるっていない」とするデップさんはその内容から自身を示唆するものだとして5000万ドル(約65億円)の賠償を求めていた。

 ただし判決は“スプリット・ディシジョン”で「DV疑惑はハードさんのでっちあげ」としたデップさん側の弁護士の発言も名誉棄損と認定。1億ドル(約130億円)の損害賠償を求め反訴していたいたハードさんの訴えも認められ、デップさん側に対し200万ドル(約2億6000万円)の支払いを命じた。

 デップさんはこの日、英国ロンドンに滞在していたが「陪審員が私の人生を取り戻してくれた。心から感謝している」というコメントを発表。“勝訴”が発表されると、裁判所の前に集まっていた200人ほどの支持者からは歓声が沸き起こった。

 一方、事実上の“敗訴”となったハードさんは「私が主張したことが真実であることを認めてほしかった。とても落胆しています。公の場で声をあげている女性にとっては時代に逆行している評決です」と不満を募らせるコメントをツイッターで公表している。

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