誤送金問題の阿武町 財政は火の車…柳沢秀夫氏「お役所仕事じゃなくて民間の知恵を借りて」

[ 2022年6月2日 19:40 ]

フジテレビ
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 元NHK解説委員でジャーナリストの柳沢秀夫氏が2日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)に生出演し、持続化給付金の誤送金問題を起こした山口県阿武町についてコメントした。

 町は1日、町民に対し誤送金について説明会を開き、謝罪した。番組が町の年間収入「歳入」について調査したところ、阿武町の歳入は31億2800万円だった。うち、財政が苦しい市町村に回される地方交付税の割合が約半数の48%に上っており、いわば「国に支えられている自治体」という状況だった。

 人口の約半数が65歳以上と高齢化が進む同町では、町税が約2億5000万円なのに対し、福祉関係などの民生費が約6億9000万円、人件費も約6億円。他にも借金の返済など支出が多く、財政は火の車という状況だ。

 柳沢氏は「町に入ってくるお金が限られてくるのであれば、家計と一緒ですよ。まずお金が無駄がないか確認する。そこから始まると思う」と指摘。その上で「町だけの知恵でどうしようもなければ、他の人の知恵を借りればいいと思う。お役所仕事じゃなくて、民間の知恵を借りて、新たなことにチャレンジする。当然、そこにはリスクは伴うと思うので、慎重にしなければいけない」と、事態の打開へエールを送った。

 キャスターのフリーアナウンサー加藤綾子も、「そういうのがないと若い人たちも“この町にいて、こういうことをしたい”という気持ちになかなかなれないでしょうね」と、柳沢氏の意見に賛同していた。

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2022年6月2日のニュース