三浦瑠麗氏 露のウクライナ侵攻は「無理ゲー」 残酷な「国際政治の真実」とは

[ 2022年3月8日 09:39 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(41)が4日、フジテレビ系「めざまし8(エイト)」(月~金曜8・00)に出演。ロシアによるウクライナ侵攻について言及した。

 停戦のポイントについて「私が当初大規模侵攻を予見できなかったのは、この兵力と軍事力ではウクライナ全土は掌握できないから。無理ゲーといえば無理ゲーなんです」とした上で「どこで悟って、どこで引き返すのか。引き返さないという選択肢もプーチンにはある。どこかで支持が、次の選挙が気になってる気配はある」と指摘。

 「だからこそウクライナに対して、ある種の勢力圏の取り決めを結んで、兵をここまでは撤退させると。ウクライナに持ち込まれる武器に対しては厳しく排除しようと言うのは可能性としてあると思う。ただ、ウクライナやNATOが武器や戦いでロシアを苦戦させなければ、そもそもそういう判断にはならないわけですから、当初の目標である傀儡(かいらい)政権の樹立よりも後退した地点で、ゼレンスキー政権を残しながらいかに停戦まで持っていくか。領土の最終的解決にはならないと思いますけど、停戦まで持っていくというのが今一番希望があることだと思います」とした。

 また「短期で解決されると思われがちだけど、ロシアという帝国がどんどん弱体化している局面では100年、200年のスパンで起きていると考えなきゃいけない。その過程では今回と似たような規模の戦争がほかの国でも起きるかもしれない。重要なのは、帝国が瓦解する時に起きる戦争は世界戦争にしないことです。残酷なようですけど、核戦争にしちゃいけないからこそNATOは直接介入すべきではない」と指摘。

 「その他の国が仲介し始めている時に、もうちょっとNATO寄りで仲介してよと思う人もいると思うんですけど、やっぱり地域大国であるインド、中国、トルコが考えていることは、なるべくウクライナ戦争をウクライナにとどめようっていう。残酷ではあるけど、国際政治の真実ではある」と述べた。

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2022年3月8日のニュース