海外ドラマCSチャンネルも追随か ロシア制作のドラマ放送急きょ差し替え 「制裁?」「複雑」の声

[ 2022年3月8日 13:47 ]

 CSの海外ドラマ専門チャンネル「AXNミステリー」は8日までに、今月放送予定だったロシアを題材にしたドラマの放送を中止し、差し替えると発表した。

 公式サイトでは3日付で「3月放送の『貴公子探偵ニコライ』(シーズン1・2)を急遽予定を変更し、『名探偵ポワロ』を放送いたします。放送を楽しみにしていただいておりました皆様には大変申し訳ございません」と記載した。

 2020年にロシアで制作された同作は19世紀のサンクトペテルブルクが舞台。殺人事件の容疑者になった青年公爵が自らの無罪を晴らすため事件を捜査するという内容だ。差し替えの理由について明記していないものの、ネット上では「CS放送でもロシア制裁?」「何も差し替えなくてもとは思うけど」「ロシア制作だからか?」「面白そうだなと思って楽しみにしてたけど」「中止か…この情勢だもんなあ」「なんか複雑」などと様々な声が挙がった。

 ロシアのウクライナ侵攻をめぐっては、米動画配信大手の「ネットフリックス(Netflix)」が6日、ロシア国内での動画の配信を含めたサービスを当面の間、停止すると発表。停止に至った具体的な理由については言及していないが、ロシアによるウクライナ侵攻を受けての制裁色の濃い措置と見られている。動画配信に特化しているソーシャルネットワークの「ティックトック(TikTok)」も呼応。プーチン大統領が「軍に関するフェイクニュースを伝えた者には最大で禁錮15年の刑事罰を科す」とする法律の改正案に署名したことを受けて、ライブ・ストリーミングと新規コンテンツの配信などを停止した。

 すでにクレジットカードのVISA、マスターカード、アメリカンエクスプレスのほか、アップル、マイクロソフト、インテル、デルといった企業もロシア国内での決済やサービスや販売、取り引きを停止しているが、独自の“制裁”に踏み切る企業がここにきて増加している。

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2022年3月8日のニュース