NHK、字幕問題で6人懲戒処分 「内容は誤り」と初めて認める

[ 2022年2月10日 20:05 ]

NHK大阪放送局
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 NHKがBS番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、五輪反対デモに参加した男性が金銭で動員されていると、事実と異なる字幕を付けた問題で、NHKは10日、「公共放送に対する信頼を傷つけた」として、制作を担当した大阪放送局のディレクターとチーフプロデューサーを停職1カ月、専任部長を出勤停止14日とするなど、計6人の懲戒処分を発表した。

 NHKは同日、内部調査報告書を公表。字幕について「不確かな内容があった」とするこれまでの説明を改め、「内容は誤りだった」と初めて認め、「取材・制作の過程で、それぞれに与えられた役割と担うべき責任を果たさず、ずさんな対応だった」と結論づけた。

 番組は五輪の公式記録映画の監督を務める河瀬さんらを追ったドキュメンタリー。映画スタッフに取材を受けている匿名の男性の場面に、NHKが「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕を付けて放送した。実際には、NHKは男性のデモへの参加や金銭授受について事実確認をしておらず、その後の放送で謝罪していた。

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2022年2月10日のニュース