いざ、運命のフリーへ…羽生ファンの願い届くか!?足の神様・服部天神宮に“4A”成功祈願絵馬多数

[ 2022年2月10日 05:30 ]

羽生結弦の逆転Vを信じて大阪・豊中の「服部天神宮」で絵馬を奉納する女性ファン
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 8日の北京五輪フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)を8位で終えた羽生結弦(27=ANA)が10日、運命のフリーを迎える。前日9日、起死回生を願うファンらの姿が足の神様として知られる「服部天神宮」(大阪府豊中市)にあった。「祈 4A(4回転半ジャンプ)成功!」「強くて丈夫な足に」などと思いを込めた絵馬を奉納。日本から熱い祈りを送った。

 豊中市在住の30代女性はSPをテレビ観戦し、「何が起こったのかって…ショックというよりビックリ。でも、その後は素晴らしかった」と振り返った。「奇跡?奇跡でなく、金メダルを取ります。ファンの皆の声が届くと思います」と力を込めた。

 茨木市から来た40歳女性はSPの演技中、「ぼう然としてしまった」。10年以上のファンで、大会での応援を通じ友人が増え、自身もスケート教室に通うようになった。フリーについては「現実的に難しいかもしれないけど、自分に重圧をかけてやる時はきっちり決めて成し遂げるのが羽生選手。最後まで粘り強く、悔いのないように滑ってもらいたい」と語った。

 同天神宮の加藤大志禰宜(ねぎ、31)によると、18年の平昌五輪前に、羽生の右足のケガ完治を祈るファンが来訪。2連覇達成後に同天神宮のうわさが広まり、新たな羽生ファンの聖地に。大会ごとに絵馬が奉納されるようになったという。

 今回も右足のケガが心配された羽生のため、昨年11月ごろファンの姿が急増。「1000枚以上の絵馬が奉納された。直前の週末には100人以上来られている」。平昌五輪時よりはるかに多くのファンが訪れている。

 加藤芳哉宮司(63)は「4年前にも御利益があったと思います。4A(4回転半ジャンプ)など、ご自身の演技ができれば、皆さんの思いも届くのでは」と期待。同天神宮では毎朝、羽生らの無事と満願成就を祈願しているという。
 
 《一本歯下駄の絵馬も人気》その昔、菅原道真が足の病を癒やしたという伝えから“足の神様”として知られる「服部天神宮」。過去にはプロ野球阪急(現オリックス)で盗塁王13回獲得した“世界のフクモト”こと福本豊氏、サッカー界からも釜本邦茂氏、遠藤保仁や山口蛍、堂安律ら日本代表も多く来訪した。同天神宮では、縦横は異なるがアイススケートと似た一本歯下駄の絵馬が人気上昇中。羽生の顔を描かれた下駄も吊るされていた。かつてメジャーリーガー・イチロー氏も使っていたと言われる「靴紐に通せる御守り(足守)もあります」とファンの心強い味方も備えている。

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2022年2月10日のニュース