中村雅俊 「宝くじ級」のデビューを飾った当時に囚われた不安「きっとオレの人生、右肩下がりの…」

[ 2022年2月10日 13:10 ]

中村雅俊
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 俳優の中村雅俊(71)が10日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金前5・30)にゲスト出演し、デビュー当時の思い出を振り返った。

 中村は今年でデビュー48年。ドラマで、歌で、常に一線で活躍してきた自身の芸能生活を「運に恵まれたっていうのもありますね」と語る。「自分だけの力ってのは所詮、みたいなところがある。その都度、出会った人や作品のおかげで、先にいけた感じの繰り返し」と周囲への感謝を口にした。

 中村のデビューは1973年。当時は慶大生で、大学で所属したESSで演技に目覚め、文学座の研究生になったことが人生のターニングポイントになった。「その頃、たまたま先生役のオーディションがあって。文学座からも7、8人がオーディションを受けて、しばらくしたら“中村、お前、先生役決まったから”って言われて。気が付いたら主役じゃないですか。こんなことって普通ないなって」と明かすと、パーソナリティーの生島ヒロシも「もう宝くじに当たった、みたいな」と返した。

 「われら青春!」(日本テレビ)の主役としてお茶の間の人気をさらうと、直後に出したデビューシングルの「ふれあい」も大ヒット。「いきなりオリコンで1位が10週みたいなのがあって」と語り、「あのデビュー当時の前後、ラッキーな日々だったんですよ」と振り返った。

 俳優として、歌手として、いきなり絶頂を極める一方で、複雑な思いも抱いていたという。「もう、それをキープできないんで、きっとオレの人生、右肩下がりの…」と未来に悲観的になったことも…。それでも、ポジティブさを失わず、「一つ一つの作品を頑張ろう、と。それの繰り返しで48年、来たって感じですね」と自然体の重要性をかみしめていた。

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2022年2月10日のニュース