梅沢富美男 謝罪した高梨の「気持ちはよく分かる」 高梨が悪いわけではない…でも

[ 2022年2月10日 22:00 ]

俳優の梅沢富美男
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 俳優の梅沢富美男(71)が10日、木曜コメンテーターを務めるTOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後9・00)に生出演。北京五輪のノルディックスキー・ジャンプ新種目、混合団体に出場した高梨沙羅(25=クラレ)の1本目がスーツ規定違反により失格となり、インスタグラムで謝罪した件について言及した。

 スポーツ選手が好結果を残せなかった時に謝罪する必要があるのか。番組でこの件を取り上げた際に意見を求められた梅沢は「オレも役者としてプロだからさ、彼女の気持ちはよく分かる」とした上で「スポーツ選手は結果だから。オレたちもそうだよ。24時間練習しました、稽古しました。でも結果出なかったら『お前、練習しなかったな』って言われるだけなんだよ。『努力が足らないんだよ』って言われるだけなんだ。それがスポーツ選手の宿命だよ」とまずはスポーツ選手も芸能人も“結果がすべて”というこれまで番組でも何度か話してきた通りの大前提を口にした。

 そして、「彼女はスポーツ選手として“自分”だから。ほかの人がメダルを獲らせてくれるわけじゃないからね。自分が頑張ってメダルを獲ったり1着になったり1等取ったりっていう、そういう世界にいる子はやっぱり自分がみんなに期待されてるっていうのが分かっているから“ごめんなさい”って頭下げるんだよ」と謝罪した高梨の胸中を想像した。

 「オレだって劇団員が万が一悪いことしたらオレは謝るよ。オレがやったわけじゃないけど。責任があるから。でしょ?劇団員がコロナになって公演が中止になりましたっていったらオレはお客さんの前で頭下げるよ。それは当たり前のことだとオレは思うけどね」と梅沢。高梨について「彼女が悪いわけでもなんでもないとオレは思うよ」と言葉を重ねた上で「ただ、頭下げてしまうもんだとオレは思う」と続けた。

 また、高梨がスーツ規定違反で失格になったことについては「もう少し日本も『おかしいんじゃないか』って多少なりに抗議してもオレは良かったんじゃないかと思うよ」とした上で、国民の期待が大きかったため高梨が謝罪してしまったのではないかという一部識者の意見については「国民の期待が強いのは当たり前でしょうよ。国民だって応援するよ。当たり前じゃないの、それは。それを(期待感が)強すぎるんじゃないかっていうのはオレは(話が)別だと思う。選手はみんな応援してもらうんだって頑張るわけだから」とした。

 7日に行われた北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体に出場した日本チームは高梨のほか小林陵侑、佐藤幸椰、伊藤有希の4人で新種目に臨んだが、先陣を切った高梨の1本目がスーツ規定違反で失格。それでも日本はあきらめず、合計点で4位に入った。高梨は大ジャンプだった1本目の失格を知って泣き崩れ、気持ちを切り替えて2本目にチャレンジ。飛び終わった直後に再び号泣した。翌8日に自身のインスタグラムを更新した高梨は真っ黒な画像を投稿した上で「今回の失格で日本チームみんなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありません」「私の失格のせいでみんなの人生を変えてしまった。謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任を取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。深く反省しております」などとつづった。

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2022年2月10日のニュース