コロナ収束見通せず…蜷川幸雄さん創設の劇団「ゴールド・シアター」 15年の活動に幕

[ 2021年12月27日 05:30 ]

蜷川幸雄さん

 演出家の故蜷川幸雄さんが創設した高齢者の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」が26日、彩の国さいたま芸術劇場(さいたま市)で最終公演を終え、15年間の活動に幕を閉じた。

 沈黙劇「水の駅」を演じ上げ、観客の拍手はいつまでも鳴りやまなかった。劇団は蜷川さんが掲げた「演劇経験のない高齢者を集めてプロの劇団をつくり、世界へ打って出る」との構想の下、2006年に設立。55歳以上の団員48人で始め、発足時のメンバーのみで活動を続けたが現在は33人に減少、平均年齢も80歳を超えた。また、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないことも大きな負担となり解散を決めたという。

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2021年12月27日のニュース