「おかえりモネ」今度は百音が菅波先生を“手当て”ネット号泣「神回」「尊い」つらい過去 涙の告白に

[ 2021年8月13日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第65話。つらい過去を打ち明けた菅波(坂口健太郎)の背中をさする百音(清原果耶)(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は13日、第65話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第65話は、無事に車いすマラソンの強化指定選手に選ばれた鮫島(菅原小春)は「レース前からプランBで行くと決めていた。みんなのことを信じた」と百音(清原)たちに打ち明け「チームサメジマ」の面々も安堵。ある日、百音はコインランドリーで菅波(坂口)と会い、菅波が抱えていたつらい過去を初めて聞く…という展開。

 「ある人の人生を奪いました」と衝撃告白していた菅波が新人時代、初期研修を終え、助手として初担当した患者は40代男性。有名楽団のホルン奏者(石井正則)。半年後の演奏会を控え、肺の機能を可能な限り残したいという希望に沿い、幸い早期発見だったこともあり、最小限の手術で根治を目指すことになった。「先生のおかげで助かりました」と何度も感謝された。

 しかし、手術前の検査で気になる所見があり、主治医は化学療法も含めた治療に切り替えるべきか、慎重に判断したい意向。菅波は早急の手術を勧めた。患者は菅波の意見に賛同。だが、病気は進行していた。

 菅波は「その後、彼がプロの演奏家に復帰することはありませんでした。手術の前に化学療法を使っていたら、もっと肺の機能を残せたかもしれない。そうすれば、彼は演奏家として復帰していたかもしれない。あとでご家族から聞きました。彼は本当はとっても迷っていたって。でも、いつも、こう言っていたそうです。『菅波先生が言うんだから、大丈夫だ』って。バカですよ。親身になって言ってくれる先生の言うことだから、信じたい。そんなどうでもいい、くだらない感情を優先して彼は、経験も実績も何もないこの医者の言うことを聞いて、それで人生懸けてきたものを一気に失くした。いや、そもそも僕が反対していたら、彼は今頃また舞台に立っていたかもしれない」と打ち明け、涙。

 百音は思わず、菅波の背中をさする。鮫島が練習中、背中がつった時にしたように。「不思議やなぁ。人の手って『痛いの痛いの飛んでけ』ってホンマに飛んでく気がするのは、何でやろうな。人の手って、ありたがいもんやな」と語る鮫島に、菅波は「手当てって言いますからね。治療の基本なんですよ」。気象予報士の勉強から支えてもらった菅波を、今度は百音が“手当て”した。

 SNS上には「モネが菅波先生に初めて触れたのが『手当て』なことにグッときた。『おかえりモネ』は本当に素敵な作品だ。」「モネちゃんの手当てが菅波せんせの凍った心の部分を溶かしてくれたかな…最後のモネちゃんの行動で号泣してしまった」「朝から涙、涙。神回すぎた…菅波先生が差し出すことのできなかった手が、モネちゃんの優しい『手当て』がここで回収されるとは。ずっとしこりが残ってる心の傷口に、優しく丁寧に。そっと寄り添うことのできる2人が本当に好き」「先生がきちんと患者さんと向き合って『手当て』ができるようになった今だからこそ、モネの手の温もりも素直に受け止められるんだよ。旧菅波だったら、きっと秒でその手から逃げてたよ」「尊かった…躊躇なく手を触れて手当てしたモネ。少しずつ縮まっていった2人の距離だけど、一歩踏み込んでいったのがモネちゃんからなのが尊い」などの声が相次いだ。

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