日本ウイルス学会理事 60代男性の2回接種後に感染、死亡に「これは非常に珍しい事例として」

[ 2021年8月13日 09:28 ]

テレビ朝日の社屋
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 長崎大大学院教授で日本ウイルス学会理事の森内浩幸氏が13日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)にリモート出演。東京都は12日に新型コロナウイルスの感染者6人の死亡が新たに確認され、うち1人は2回のワクチン接種を済ませていた60代男性だったと明らかにしたことに言及した。

 ワクチン2回接種後に陽性となる「ブレークスルー感染」による死亡が都内で確認された例は初めてとしている。都によると、この男性は6月の上旬と下旬にワクチンを接種。8月6日に陽性と診断されて入院し、10日に死亡した。感染経路は不明。死因は新型コロナによる感染症で、がんの基礎疾患があった。

 森内氏は「ブレークスルー感染は軽症化することが期待できますけれど、死亡をゼロにできるということではありません」と指摘。そして「これは非常に珍しい事例としてニュースに挙がってきているわけで事実上、65歳以上の重症化、死亡者の数は相当減っているようにワクチンの効果は間違いないと思います。そしてインフルエンザでもそうなんですけれど、いろいろな感染症で亡くなるのは、それそのもので亡くなるということだけではなく、その結果として持病が悪化して亡くなるパターンが非常に多いので、今後、そういう形で命にかかわる方という方が出て来る恐れがあると思います」と自身の見解を述べた。

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2021年8月13日のニュース