「TEAM NACS」25周年 目指せ80歳現役 音尾琢真「スクワットをやるだけで見せ場になる」

[ 2021年5月28日 05:30 ]

25周年ツアーの最終公演をオンライン配信する「TEAM NACS」の戸次重幸(中央)、(右下から時計回りに)大泉洋、安田顕、森崎博之、音尾琢真(撮影・西川祐介)
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 安田顕(47)、大泉洋(48)ら北海道出身の5人組演劇ユニット「TEAM NACS」が、結成25周年を迎えた。現在、3年に一度の本公演となる舞台「マスターピース~傑作を君に~」の全国ツアー中。28日から最後の地である地元・北海道で公演がスタートする。

 昭和27年の熱海の温泉宿を舞台に、新作映画の執筆にかけるシナリオライターの奮闘を描く5人芝居。笑いあり、涙ありのNACSらしい作品だ。コロナ下で上演できることに感謝しながら、全国9都市に届けてきた。地元凱旋に向け大泉は「“ただいま”っていうよりは、やっぱりかっこいいところを見せたい」と力が入る。

 NACSは結成から四半世紀。1996年、北海学園大の演劇サークルで出会った森崎博之(49)、安田、戸次重幸(47)、大泉、音尾琢真(45)の5人で結成。今やそれぞれが全国区の俳優となり、ドラマや映画で活躍する。5人が集結する3年に一度の本公演は「日本一チケットの取れない舞台」と言われるほどの人気だ。

 リーダーの森崎は「最年少の音尾が80歳になる2056年まで続けたい」という。「昔は“北海道で1万人を呼べる劇団になりたい”と言っていた。それが全国で7、8万人を動員する劇団になった。次は?と考えると、長くやることが目標だなと。結成が96年なので、2056年まで60年維持させたいという目標に変わった」と真意を明かした。

 35年後、どんな姿を見せてくれるのか。音尾が「スクワットをやるだけで見せ場になる」、大泉も「嫌でも役回りは決まってくる。ボケてる人はボケなんだから」、安田は「ご長寿クイズみたいに」と口々に案が飛び出す。大泉は「還暦を超えても5人でくだらないことをやってるのか、興味がありますね」と楽しみにしている。

 今作のタイトル「マスターピース」は、日本語で「傑作」の意味。TEAM NACSそのものが、北海道が生んだ最高傑作の演劇ユニットだ。

 《初の生配信》6月6日に札幌・カナモトホールで開かれる千秋楽公演は、初の試みとしてストリーミングで生配信される。戸次は「道民は恥ずかしがり屋さんが多く、感情を出すのが得意じゃない」といい、客席の雰囲気も独特な北海道公演が自宅で楽しめる。

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