深キョン休養 令和の時代に長年スターでいることの難しさ

[ 2021年5月28日 21:45 ]

深田恭子
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 深田恭子(38)の休養は衝撃だった。1997年のデビュー以来、その美ぼうと笑顔を見ることは日常の一コマというほど、日本の生活に溶け込んでいただけに、あらためて存在の大きさを再認識させられる出来事でもあった。

 14歳から24年もの長い期間、競争の激しい芸能界の第一線を走り続けるのも並大抵のことではないが、複数の芸能事務所関係者は「特に令和の時代に長年スターでいることは至難の業になっていると思う」と口をそろえる。

 一つの大きな要因は「SNS化」だ。あるマネジャーは「SNSの普及で誰でも発信できる“一億総記者”状態になり、芸能人がプライベートを確保するのが極めて難しい。息抜きの場でも気が抜けない」とタレントの苦悩を代弁する。

 交際ひとつをとっても、同じマンションの別の部屋に住むくらいしないと、外部の目を遮断しきれないという窮屈さがある。また、人目を避けていったはずのレストランや旅行先で、誰かに目撃されるとあっという間に情報が広がってしまう心配をしなければいけなくなった。

 「不倫や違法薬物のようなモラルに問題があったり、逮捕されたりという行動は厳しい糾弾を受けて当然だが、そういうことでなくても揚げ足をとるように何か言われる時代。四六時中、何をするにも今では模範を求められる」と別の芸能事務所幹部は話す。

 新型コロナウイルスの感染拡大も大きな影響を及ぼす。主演を務める場合、その現場の座長という立場になる。ドラマ関係者は「現場でのコロナ対策も率先して行い、感染予防としてスタジオと自宅の往復のみにして誰にも会わないなど、ものすごくストイックに取り組む人が多い。ストレスや重責は並大抵のものではないだろう」と語る。

 華やかに見えるスターだからこその苦悩がある。

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2021年5月28日のニュース