名人戦第5局 戦型は雁木 先手斎藤八段が歩の連続突き捨てで先制 渡辺名人初防衛か、斎藤八段2勝目か

[ 2021年5月28日 12:38 ]

渡辺明名人(提供・日本将棋連盟) 
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 渡辺明名人(37)=王将、棋王の3冠=に斎藤慎太郎八段(28)が挑む第79期名人戦7番勝負の第5局は28日、神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で1日目が始まった。戦型はシリーズ初の雁木になった。

 第1局を斎藤が制し、以降3局は渡辺が連勝して初防衛へ王手をかけた。瀬戸際へ追い込まれた先手斎藤が角換わり志向の立ち上がりを見せ、渡辺が雁木を選択。斎藤が挑戦者らしく4筋、7筋と歩を突き捨てて戦端を開き、午後0時半、昼食休憩に入った。渡辺はサーロインステーキ重、斎藤は鰻重を注文した。

 両者が現地入りした前日、対局場検分後の会見では、渡辺が「第4局の終盤は非常に内容の濃い将棋が指せた。明日からも大変な将棋になると思うが、先週(第4局)の感じを継続できるように頑張っていきたい」、斎藤は「星取りは厳しくなったし、返さないといけない星を考えると(気が)遠くなるので一局一局。それは順位戦を戦っているときも同じ気持ちでやっていたはずなので、目の前の一局に集中することを繰り返していく」と意気込みを語った。

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