「半沢直樹」最終回 花がアシスト“誠実”桔梗贈った白井大臣が反旗 箕部の盆栽叩き割り「くたばれ!」

[ 2020年9月27日 22:09 ]

日曜劇場「半沢直樹」最終回。白井大臣(江口のりこ)に花を贈る半沢(堺雅人)の妻・花(上戸彩)(C)TBS
Photo By 提供写真

 俳優の堺雅人(46)が主演を務めたTBS日曜劇場「半沢直樹」(日曜後9・00)は27日、15分拡大で最終回(第10話)を迎え、完結した。

 最終回は、伊勢志摩ステートから箕部幹事長(柄本明)への金の流れが記された決定的証拠は、大和田(香川照之)と中野渡頭取(北大路欣也)の計らいにより箕部の手に戻り、握りつぶされる。怒りに燃えた半沢(堺)は3人に対し「1000倍返し」を誓うも、帝国航空再建プロジェクトから外されてしまう。頭取にまで裏切られ、バンカーとしての熱意を失いかけていた半沢だったが、森山(賀来賢人)と瀬名(尾上松也)に背中を押され、もう一度立ち上がり、闘うことを決意。そして渡真利(及川光博)と共に紀本常務(段田安則)の居場所を突き止めるが、ある衝撃の事実にたどり着く。しかし、中野渡頭取が債権放棄を認める会見の日は目前。運命の最終決戦。待つのは、バンカーの誇りと正義、そして銀行の未来を懸けた全身全霊の1000倍返しか?辞表か?…という展開。

 (※以下、ネタバレ有)

 序盤、人目を避ける半沢との会談のため、白井国交相(江口のりこ)が半沢家を訪れる。花は智美(井川遥)の小料理屋の5周年のため、部屋いっぱいに花の鉢植えを並べていた。白井のファンだった花はとっさに紫色の一輪の花を胸ポケットに差し入れる。「桔梗です。花言葉は『誠実』。凛として、いつも真っすぐな白井大臣そのものでしょ?応援しています。この国のこと、お願いします」。これが終盤への伏線となった。

 白井大臣は会見の前、中野渡、大和田、半沢の3人から翻意するよう説得されていた。白のハンカチに挟んでいた花に贈られた桔梗を見つめ、は涙を流して決断。「承知いたしました。私もやるべきことを果たします。私を支持してくださっている国民のため、この国の未来のために」――。

 そして、テレビ生中継の会見場。白井大臣は「タスクフォースが作った再建案は完璧なものです。ですが、正直申し上げて、東京中央銀行が苦労の末に作り上げた再建案と瓜二つ。ほとんど丸写しに近いものと言えます。時間をかけたにもかかわらず、タスクフォースは再建案放棄という安易な政策以外には、銀行を超える案を見つけることができませんでした。残念ながら私が立ち上げたタスクフォースは何らその使命を果たせなかったと言えます。これは任命した私の責任であり、リーダーである乃原弁護士(筒井道隆)の怠慢によるものです。言い換えれば、銀行が提案した再建案に基づけば、帝国航空は債権放棄などしなくて十分に立て直しが可能であると私は考えます」と自分の後ろ盾だった箕部に反旗。会見直前には箕部の盆栽を叩き割り「くたばれ!」」と叫んでいた。

 中野渡の代理・半沢は「以上の理由で東京中央銀行は、債権放棄を断固として拒否します」。箕部はその場を去ろうとしたが、半沢は箕部の不正を明かし、追い詰める。箕部に取り入っていたのは芝居だった大和田が黒崎(片岡愛之助)からもらった証拠を手に現れ、ジ・エンド。半沢の「1000倍返し」が炸裂。「この国で懸命に生きるすべての人に、心の底から詫びてください」――。箕部の土下座を引き出し、半沢と白井大臣は握手した。

 新シリーズ全10話は動画配信サービス「Paravi(パラビ)」が有料配信。無料見逃し配信サービスを行う民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」「TBSFREE」は最終回を無料配信(1週間限定)。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月27日のニュース