無冠の帝王・ジャルジャル初戴冠!キングオブコント初V!第1回から出続け13回目で悲願

[ 2020年9月27日 05:30 ]

キングオブコントで初優勝した「ジャルジャル」。後藤淳平(左)と福徳秀介
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 コント日本一を決める「キングオブコント2020」の決勝が26日、東京・赤坂のTBSで行われ、全13回に出場している「ジャルジャル」が4度目の決勝進出で初の王者に輝いた。参加1707組の頂点に立った。

 結成18年目。「M―1グランプリ」など主要大会で決勝の常連だが、あと一歩で優勝には届かなかった。気がつけば今回は決勝進出者で最長の芸歴。「無冠の帝王」がやっと栄冠をつかんだ。優勝の瞬間、涙で目を赤くした福徳秀介(36)は「どうしてもチャンピオンになりたかった。しつこく出続けてよかった」と喜びに浸った。

 これまでの「機械のような正確さ」「マニアック」というイメージとひと味違う笑いだった。10組で競ったファーストステージは、新人歌手がヤジられる訓練を受けるネタで1位通過。上位3組のファイナルステージは、空き巣がなぜかタンバリンを持っており、音が止まらない設定。ここでもトップの点数を出す完全優勝だった。

 昨年は3位だったが、11年以降8年連続準決勝止まり。後藤淳平(36)は「敗退後に敗者コメントというのを残さないといけない。それが8年続いた」と振り返った。

 今回は審査員を務めた松本人志(57)が「獲りに来ている。マニアックさを落として分かりやすい」と評する内容。福徳は「人間味にちょっと欠けていたのかなというのがある。ネタで人間味を出していければという思いがあった」と話した。

 これまで作ったネタは約8000本と言われる。今回の2本は、披露した際に大衆受けを感じたものを選んだ。2本目は、10年来ボツになり続けたネタをYouTubeで公開したところ反応が良く、練り上げたもの。後藤は「“ネタのタネ”がここまで花開いた」と笑顔を見せた。

 賞金1000万円の使い道を聞かれ「今回ほど、賞金を意識しなかったのは初めて」と後藤。「悔し涙は見てきたが、うれし涙を流している福徳は絶景でした」と語った。 

 ◆ジャルジャル 1984年(昭59)3月20日生まれ、大阪府出身の後藤淳平(ごとう・じゅんぺい)と、1983年(昭58)10月5日生まれ、兵庫県出身の福徳秀介(ふくとく・しゅうすけ)のコンビ。吉本興業の新人養成所NSC大阪校25期の同期生で、03年4月結成。2人は関大第一―関西大の同級生で高校のラグビー部で出会う。10年には映画「ヒーローショー」にダブル主演。15年にはヌード写真集を発売。後藤の趣味はビートルズ鑑賞、福徳は山登り。ともに既婚。

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